シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

日本でレーザー核融合が大きく前進した

今日はいつもの日銀デフレの情けない話を離れて、世界のエネルギー問題を解決するかもしれない技術が最近日本で一歩大きく前進したことをお伝えしたいと思います。レーザー核融合。 馴染みが薄い技術用語ですね。 核融合といえば、国際協力でフランスに建設…

サルでもわかるあなたの賃金が上がらない理由

日本経済が停滞しています。その中で平均賃金が下がり続けています。日本人全員の収入が減っているわけではないのに、もしかしたら、あなたの給料はどんどん下がっているかもしれません。 その理由を考えたことはありますか?個人個人の給料は勤め先の状況な…

日銀法改正を自ら呼び込む日銀

[デフレ][日銀] 【要約】 ・日銀は現在の金融緩和の限界をほのめかせています。その限界とは日銀の自主ルール「日銀券ルール」です。 ・日銀はインフレ目標を1%とする一方、インフレ率が1%になるのは2014年ころと「予報」しています。 ・どうやら日銀は…

日本が5兆円をこう使えば欧州危機は去るだろう、という策

前回のエントリーで、欧州危機にIMF基金を介して日本がお金を出したことについて書いた時、「欧州危機に使い道のない米国債などを充てるのなら、良いもしくは仕方がないのでは。」というご意見を頂きました。*1 筆者も危機が発生している状態(つまり火事)…

IMF貢献と数兆円の椅子

少し前ですが、欧州危機に対して、IMFに日本が資金的貢献をするという記事に違和感がある方は少なくなかったのではないでしょうか。 財政危機にある、といわれている日本がなぜ欧州という離れた地域を率先して助ける必要があるのか、と。ロイターは20日付…

日銀は今なぜ市場の憶測を呼ぶのか

今朝の日経では、金融緩和期待の市場に苦悩する日銀が描かれています。 「緩和は当然」日銀の苦悩 2012/4/23 21:21 「あまりに不可解」。みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは首をかしげる。27日の日銀金融政策決定会合が迫るなか、3月の会…

原発は止めれば安全か

昨日のこのブログで、橋本市長がマクロ経済も含めた経済政策を考え始めたことは評価できる、と書いたばかりですが、もうひとつの大きな政策である原発再稼働問題について少し考えてみたいと思います。 4月16日付のロイターは次のように伝えています。*1 <原…

橋下市長の「豹変」

大阪維新の会を率いる橋下徹大阪市長の言動は次第に中央政界でも台風の目になりつつあります。 その橋下市長の消費税に対する考え方が次第に変化して来ていることに皆さんお気づきでしょうか。 橋下市長が精力的に情報発信しているツイッターから、消費税と…

囲碁ソフトの発達と日本の衰退にみるシナリオ検証の重要性

囲碁の世界では、現在静かな革命が進行しています。 囲碁ソフト、進化急速 「Zen」アマ高段者レベルに 2012/4/17 日本経済新聞 コンピュータ囲碁ソフトの進化が著しい。将棋ソフトのようにプロ並みとはいかないが、数年前までの級位者レベルから、今やア…

英国大不況時と現代日本のデフレの違いは?

世界の金融史上にはデフレは何度もありました。その中で長かったことで有名なのは、19世紀後半の英国などで生じた、いわゆる「大不況(Great Depression)」です。この大不況は1873年から1896年まで、24年間続きました。 ではこの大不況の24年間が世界金融史上…

日銀は市場からの警告に気づくことができるか

4月に入って株式市場に変調しています。 まず過去数ヶ月の東京株式市場を概観してみましょう。 昨年来の欧州危機により株価は低迷していましたが、1月中旬ギリシャデフォルト確実との報道により逆にアク抜けし、1月25日のFRBインフレ目標設定報道で一段高と…

元日銀マンの主張の信頼度

日銀による国債引き受けについて、第一生命経済研究所の首席エコノミスト・熊野英生氏がDiamond Onlineに「日銀の国債引受けは、なぜ『悪魔的手法』なのか」と題するレポートを書いています。 レポートはかなりの長文ですので、要約すると次のようになります…

日銀はなぜデフレ政策を堅持するのか

(1)デフレ脱却への処方箋は明確 昨日のエントリー「デフレ金融史の解剖」で見たように、過去のデフレでは、市中への通貨供給量が十分増えるとデフレ脱却できています。 ( デフレ金融史の解剖は過去4回の著名なデフレについてその原因と脱却方法について…