シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

日本経済はブレーキを踏むためにあるのか

ある経済入門書を眺めていたら興味深い絵に目が止まりました。 これを現代日本に当てはめるとどうなるのでしょう。眺めていた本は「図解雑学ケインズ経済学」。 もっとも、興味深い絵というのはケインズ経済学に限ったものではありません。(図1) 至極まっ…

ヨレヨレ? 変質アベノミクス

今日の日経朝刊5面には現状政策を肯定する人たちから見てもアベノミクスが万全とは言えない状況が凝縮されていました。 私シェイブテイルは現状のアベノミクスは消費税により大きく変質していると捉えていますし、アベノミクスに消費税を付け足しても問題は…

宍戸氏:内閣府のシミュレーションはインチキだ

宍戸駿太郎先生が、消費税で変質したアベノミクスについて語っています。 宍戸先生のマクロ経済モデルによれば、数年後も消費税増税の傷跡は深いようです。(以下THE FACT チャンネル(2013/9)からの引用) ナレーション 2013年8月に政府が開催した消費税集中…

アベノミクス 増税回避の矢はあるのか

今年7-9月期の経済状態をみながら判断するとされる10%消費税増税問題。 政界での増税推進派と凍結派の動きも次第に活発化しているようです。エレクトリックジャーナルで執筆する平野浩氏はツイッターで次のようにつぶやいています。 12日夜のこと。増税決…

リフレ派にみていただきたい一枚の図

今日は見ていただきたい図表はたった1枚です。 大恐慌期の米国での物価と政府赤字(支出)額の関係です。(図1)デフレ期の政府支出と物価上昇は一見バラバラな関係? 図1 連邦政府赤字額12ヶ月移動平均とCPI対前年比伸び率 出所:向井文雄(2013)「日本国債のパ…

4人目のデフレ総裁

9月11日、黒田東彦日銀総裁は追加緩和に言及し、ドル円も107円まで円安が進んでいます。 ただこの追加緩和発言、これまでとは少々意味合いが異なるようです。 黒田東彦総裁が11日に追加金融緩和に言及したのは、消費税率を10%へ予定通り引き上げるよう政府…

日銀とFRBのインフレ目標政策の違い

インフレ目標に量的緩和。 よく知られているように、現在日銀もFRBも共に採っている戦略です。 しかし、両者には少々異なった点があるようです。先進国で唯一インフレ目標政策が取られていなかった日本ですが、昨年1月、アベノミクスに伴い、ようやく日銀も…

政府債務問題は2030年に消失する?

現在日本の政府債務は1000兆円を超えています。 ところが現在のアベノミクスを続けていくと、2030年には政府債務問題は消失するかも知れません。 現在の政府債務残高は、国債に限っても約1000兆円です。 これを巡り、政界では「消費税は15%、いや30%でも財政…

日欧で考慮が必要な「固体経済」

現在の日本経済は政府債務急増とデフレの板挟みに苦しんでいます。 最近ではユーロ圏までもが「日本化」に苦しみだしたようです。 これらに良い処方箋を考えるのに、これまでの経済学の枠組みはかえって邪魔になっているのではないでしょうか。これまでの経…

安倍首相は二者択一が必要だったのだろうか

改造安倍内閣の人事がネットでは波紋を呼んでいます。 注目されるのが、自ら自民党総裁として消費税増税に邁進した谷垣氏の党幹事長起用です。この4-6月期は個人消費を中心に景気が落ち込み、実質GDPの前期比は年率換算でマイナス6.8%を記録しました。 内閣…