シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

2019-01-01から1年間の記事一覧

「国債とは銀行向け定期預金と同じ」か?

以下は昨日Twitterでアンケートした問い掛けです。 これに対するシェイブテイルの見解は「賛成」です。その理由はなんでしょうか。 (なお、ここでの「国債」とは、政府支出に伴って銀行が引き受けた新発国債に話を限りましょう。)

あなたのMMTはレイ型?それともミッチェル型?

昨日のエントリーではレイの「MMT現代貨幣理論入門」の内容から、MMTとは何かを考察しました。本日もその続きから。再度引用します。 ーーーーーーーーーーーーー(レイ「MMT現代貨幣理論入門」p477) ある面において、MMTアプローチは「説明的」である。MMT…

説明的MMTと規範的MMT

ランダルレイ「MMT現代貨幣理論入門」にはいろいろと少々聞き慣れない用語もでてきますが、「説明的」と「規範的」という用語もそれにあたるでしょう。 「説明的」、あるいは「記述的」(descriptive)とは、現実を観察して「こうである」と客観分析すること…

上座部(小乗)MMTと大乗MMT

よく知られていますように、仏教には大きく二つの流れがあります。 ひとつは小乗仏教(現在では上座部仏教という方が普通のようです)、もうひとつは大乗仏教です。 上座部仏教(小乗)の方は、悟りを開こうと努力したわずかな人だけが悟りを得られ、悟りを…

安倍総理の「MMTの論理、実行しているわけではない」は本当か

去る4月4日の参議院決算委員会で、西田昌司委員からMMT(現代金融理論)について問われた安倍首相らは次のように答弁しました。 jp.reuters.com このロイターの記事では、委員会の席上西田昌司氏がMMTの根幹について平易に解説した部分はカットされていま…

3つの信用創造の仕訳(しわけ)

先日、信用創造には3つあるという記事を書きました(ここ)。 今回はそれらの信用創造の仕訳(しわけ)について詳しくみていきたいと思います。 1.市中銀行の信用創造(マネーストック) 図表1 民間銀行の信用創造 まず市中銀行での信用創造です(図表1…

MMT(現代貨幣理論)を知るために必要なたったふたつのこと

最近、急速にMMT(現代貨幣理論、あるいは現代金融理論)に注目が集まっています。 ただ内容をみると、肯定論がひとつに対して否定論がいつつ、といった具合でMMTの有用な主張が十分伝わっていないように思います。 そこで今回はMMTを知るために必要なことを…

信用創造(貨幣創造)には3種ある

最近、ツイッターランドでは、日本の政界に財政出動を唱える政治家を出していこうという薔薇マーク運動が注目されてきています。 私も薔薇マーク運動には注目しているのですが、その運動の中核的存在になりうる民主党の金子洋一前参議院から次のようなツイー…

リフレ派スペクトルと薔薇マーク運動、ポストケインジアン

最近リフレ派内の分裂が目立ってきました。 これについて偽トノイケ☆ダイスケ(久弥中)‏ @gannbattemasenn さんがうまく分類を考えてくれました。 #リフレ派の分裂を正確にカテゴライズしよう(1)他力本願リフレ派・重要知識人ー上念司、田中秀臣、高橋洋…

「政府支出による景気対策に効果はない」は本当か

最近、立命館大学・松尾匡先生をはじめとする拡張財政を求める経済左派的立場の方たちが「薔薇マーク」運動というものをはじめています。 rosemark.jp シェイブテイルも拡張財政を強く求めていますので今後とも応援していきたいと思っています。 ただ、松尾…