2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧
安倍首相は経済成長と財政再建の二兎を追うと宣言して、消費税増税に踏み切りました。 ただ、消費税増税こそが「財政危機」を創り出している可能性があります。今日の報道では、12月の消費支出が3・4%減り、9ヶ月連続の減少で、東日本大震災の時期の記録…
現在のFRB議長イエレン氏はジェームス・トービン氏の秘蔵っ子だったと言われています。 現代は、故トービン氏が活躍した時代と何が異なっているのでしょうか。 少々古い本ですが、W.カール・ビブン氏の書籍にその答えが書かれていました。イエレン議長FRB…
現在のアベノミクスでは、日銀が量的質的緩和で大量のマネーを金融機関に供給する一方、政府部門では財政再建を目指して緊縮財政を続けています。 この選択は正しいのか、ケインズ経済学モデルを改良した簡単なモデルを使って考えてみました。中央銀行にして…
近年は政府債務の多さが盛んに報じられています。 ただ、「全てのマネーは債務である」という事実はまだ大多数の人々が知らないため、誤った議論が横行しているように思います。全てのマネーは債務である最初に大きく書きましたが、大多数の方が「そんなわけ…
消費税が上がって8ヶ月余り。 経済アナリストの多くは2015年は消費増税後の駆け込み需要の反動より、ゆるやかな回復に向かうとみているようです。 ただ、5%に消費税が上った1997年前後の各指標から推測すると、そうした見通しは楽観的過ぎるように思われます…
今日20日の日経新聞「経済教室」に、一橋大学・祝迫先生により最近のマイナス家計貯蓄率の解説と、将来の政府債務が国内だけでファイナンスされなくなる可能性について載っていました。 結論としては、企業による貯蓄率が維持されて、家計に変わって政府債務…
現在ピケティの「21世紀の資本」が話題だそうですね。 正直な話、私はこの本は読んでいないし、読むほどの興味も持っていないんです。 なのに読んでいないこの本の書評という無謀なチャレンジをしてみたい気になりました。第三の波平氏のブログで、ピケティ…
今週もスイスフランショックがリスク要因として意識されそうです。 健全性だけが目立っていたスイス経済で何が起こっていたかを考えていくと、スイスの中央銀行に当たるスイス国立銀行(SNB)の資産内容と、スイス政府の財政健全化政策に問題の源泉があったよ…
今日時点でも、スイスフランショックは続いています。 スイスが自国通貨スイスフランを事実上ユーロにペッグするのを止めた理由としては、近いうちに欧州中央銀行(ECB)が金融緩和に踏み切り、一段とユーロ安になると予想されたためという報道があります。 …
今夕、スイス国立銀行(中央銀行)がこれまで続けてきた事実上のスイスフランのユーロペッグを止めると発表したことから対円でも一時50%ほどのスイスフラン高となり、今もその余震は続いています。 このニュースはそれ自身、今後の成り行きが注目されます。 …