シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

消費増税「集中点検会合」備忘リストと舞台裏

来年4月の消費税増税の是非について、安倍総理大臣の判断の参考にするため、財界や労働界の代表など有識者60人から意見を聴く「集中点検会合」を8月26日から31日まで開かれました。ただ、その舞台裏は…。今回の集中点検会合について、その舞台裏を語…

Fobes発デフレトンデモ説をありがたがる日経

昨日の日経新聞(電子版)に『語られ始めた「日本の失われた20年はウソ」という真実』という記事が載っていました。ただ、Fobesの筆者はそもそもデフレとは何かをご存知ないようです。 日本の「失われた20年」というのは、単なる作り話どころではない。英語…

選挙否定の国際公約

最近のマスコミによれば、財政再建・消費税増税は国際公約だとか。 以前はそれほど国際公約、国際公約言っていなかったように思います。図1はグーグル検索による年別の”国際公約”ヒット数です。”国際公約”が急増し出したのはここ3年 図1 グーグル検索”国際公…

「いかにして政府債務を減らすか」という問いが間違い

「経営における最も重大なあやまちは、間違った答えを出すことではなく、間違った問いに答えることだ」(ピーター・ドラッカー)。財政再建問題でも同じことが言えます。 今政府で問題とされている、「いかにして政府債務を返済するか」という間違った問いに…

仕事で使える「実験をする前に論文を書け」

免疫学の権威、石坂公成氏(ラホイヤ・アレルギー免疫研究所名誉所長)がアメリカのカリフォルニア工科大学化学部研究員だったころ、恩師のダン・キャンベル先生から、「実験をする前に論文を書け」と言われて驚いたそうです。*1 実際にノーベル賞医学生理学…

消費増税を介して知る日本の支配者

ジャーナリストとしての自由を求めて、古巣の日経新聞から産経新聞に移り特別記者・編集委員兼論説委員を務める田村秀男氏。 その田村氏が消費増税を巡る財務省の暗躍を実名付きで伝えた「アベノミクスを殺す消費増税」は現場で実相を見てきた迫力があります…

日本国債の”This time is different”論

バブルとその崩壊、銀行危機、通貨危機、インフレ、対外債務、体内債務のデフォルトといった金融危機を過去800年間の事例で捉えたラインハート・ロゴフ著「国家は破綻する」の原著名 ”This time is different”は、なかなか意味深長なタイトルです。アメリカ…

財務省の着ぐるみはどうなるか

昨日のエントリーネバダ・レポートで国民を脅かした五十嵐氏の最後 - シェイブテイル日記 で触れた、国会に怪文書ネバダ・レポートを引っ張りだした五十嵐文雄・前衆議院議員。 昨年三党合意による消費税増税法案の成立直前、財務副大臣として消費増税に関す…

ネバダ・レポートで国民を脅かした五十嵐氏の最後

2002年、国会で有名となった報告書があります。ネバダ・レポート。 これによれば日本がIMF管理下に入れば、公務員とその給与・年金大幅カット、退職金ゼロ、国債利払い停止、消費税大幅アップなどが強いられるといった極めてショッキングな内容でした。2002…

正しい推測では消費増税はいらない?

昨夜、民主党の金子洋一議員が消費増税が不要となる可能性について、注目すべきツイートをしていました。 消費税増税について、一年半〜二年程度引き上げを避けるべきだと言いましたが、金融緩和を続ければ、二年連続、毎年名目5%程度の経済成長はあり得る…

前の消費税増税頃の経済状況はどうだったか

1994年頃村山内閣で消費税率引き上げが決定された時は、現在と経済環境が似ています。 具体的な年表で当時の状況を見てみました。 本日は四半期のGDP統計が発表され、GDPはゆるやかに伸びているものの、事前の市場の予測には足りない結果となっています。 内…

国の債務は返済の必要がないという本質

個人の債務は返済すべきだが、国の債務は返済の必要がない。ちょっと禅問答のようですが、この一文の意味がよく分からない人はしばしばいるようです。というか大多数かもしれません。 日経新聞でさえそうですから。 国の借金1000兆円 6月末 国民1人792万円…

バーナンキ氏の示唆に逆らうアベノミクスでデフレ脱却は可能か

今日の報道によれば、日銀は8日までの政策決定会合で現状維持を決定する見込みと報じられてます。 日銀は現状維持へ、年度内の緩和期待は後退−来年4−6月主流に ブルームバーグ 2013年8月7日 また、財政政策面では政府が2014年度予算の概算要求基準で公共…

最近の黒田総裁発言にみる日経新聞の読み方

7月29日に、デフレ脱却と消費税増税問題に関心がある人々にとって注目すべきニュースがありました。 黒田日銀総裁が、消費税増税に寛容と取れる発言をしたというものです。日経新聞からこのニュースに関するコラムを引用してみましょう。 ついに言った 黒田…

1997年の増税に対するクルーグマンの評価

最近、政府自民党から、消費税不可避という意見が相次いでいます。 「消費税を引き上げない選択肢はない」甘利大臣甘利経済再生担当大臣は、消費税の引き上げについて「外的な要因がなければ、引き上げない選択肢はない」と述べ、財政健全化の重要性を改めて…