シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

2010-01-01から1年間の記事一覧

いまでも0%狙ってますか

日銀でも金融緩和に否定的な、いわゆるタカ派で知られる須田美矢子審議委員が昨日都内で講演を行ったそうです。 (以下引用)−−−−−−−−−−−−−−−−− デフレ解消に構造問題への切り込み必要=須田日銀審議委員 2010年 12月 1日 21:40 JST [東京 1日 ロイター] 日…

日経225先物を売れば売り豚?

先日、株式の売買は、ゼロサムゲームではないため、博打と異なり「売り豚」「買い豚」と呼べるような、自分の取引の「相方」に当たる人は存在しないといった主旨の話を書きました。 この記事には意外にアクセス数が多いようなので、多少の続編を書きたいと思…

年収が少ない人が宝くじに費やす費用は?

昨日、年末ジャンボくじの内訳という記事を書きました。 それに関連した話題をネットから探していたら、ちょっとびっくりし、また納得した記事を見つけました。それは「らばQ」というサイト(面白い記事が多数でオススメのサイトです)にあった下の記事です…

年末ジャンボくじの内訳

早いもので今年もあと1ヶ月あまり。 街にはクリスマスの飾り付けが輝き、年賀はがきの販売も始まるとなんだかソワソワしますね。 こうした中、先日から年末ジャンボ宝くじの発売が始まっています。 この宝くじ、1等2億円が74本、2等1億円が370本と…

公務員数と公務員人件費

先日、「事業仕分けであるべき優先順位」という記事の中で、”国家公務員100万人、地方公務員300万人に約1000万円/人かかっていると推定すれば、公務員人件費総額は国家公務員で10兆円、地方公務員で30兆円(このかなりの部分は地方交付税)で…

英国でも貨幣発行特権の検討へ

報道によれば、英国では、政府債務を抑制しつつ、民間にマネーを供給する新案が提案されているようです。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【PJニュース 2010年11月20日】英国で画期的な金融制度が検討され始めた。事実上の貨幣発行特権行使を含む銀行改革案…

政府紙幣発行の問題点を考える【1】 与謝野元財務相の場合

先日、バブルを介さず、金利も上げずにデフレ脱却する方法について書きました。 結論は、一言で言えばデフレ脱却には、政府紙幣の発行か、日銀による国債の直接引き受けがメリットが大きい方法だということでした。 しかし、政府紙幣には問題点を指摘する声…

当ブログへのアクセスのお礼

このブログを書き始めて1年余り。 経済分析のブログランキングで初めて5位以内入りとなりました。↓すぐ下に、廣宮孝信氏、堀江貴文氏といった有名人のブログがあります。 数ヶ月前には、まだ閑古鳥が鳴いていたこのブログに、これまでアクセスしていただい…

事業仕分けであるべき優先順位

事業仕分け第三弾も終盤となりました。 今日はこれを材料に、優先順位付けについて考えてみたいと思います。(引用)------------------------------------------ 仕分け、一括交付金で議論=首相と閣僚らが勉強会 菅直人首相は21日午後、閣僚と与党幹部を…

価格と価値は別のもの

今日は、価格と価値とは異なる、という話をしたいと思います。 「価格」とは、そのものが取引される、いわゆる値段です。一方「価値」とは、その取引に参加する人から見た主観的な値打ちのことです。 ○バリュー投資 例えば株式取引での価値とは、主観的な値…

ゼロサムメンタリティ

最近、このブログでは、意思決定論の基礎の話も時々するようにしております。「ゼロサムゲーム」っていう言葉は皆さん聞かれたことがあるかと思います。 丁半博打、その他のギャンブル類は、胴元の取分(テラ銭)も含めると、全てゼロサムゲームということは…

バブルを介さず、金利も上げずにデフレ脱却する方法

今朝の日経新聞に、日銀の包括的な金融緩和策に対する評価が載っています。11月18日日経新聞大機小機 (以下引用)----------------------------------------------------------日銀の「包括的な金融緩和策」は派手な見せかけとは裏腹に、実態的なデフレ脱却…

イラク戦争開戦秘話

今日は、日銀・デフレ系でない記事を書きたいと思います。 意思決定学。 余り馴染みがない言葉かもしれません。 ただ、個人あるいは企業が一般に何かをしようとするときに、意識するしないに関わらず、大小の決断、意思決定を行っています。 大はTPP参加の是…

経済を成長させたいなら中国から学べ

今日の記事は全文引用です。 しかし、読む価値は十分。 ぜひみなさんにも知ってほしい真実です。 http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2010/10/post-0ed8.html (以下引用)−−−−−−−−−−−−− 経済を成長させたいなら中国から学べ:通貨発行特権の利用(小…

補正予算のデフレ脱却効果を考える

少し前になりますが、10月26日に 政府は26日、「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」を盛り込んだ補正予算案を閣議決定しました。 今日はこれを材料に、財政政策とデフレ脱却の関係を考えてみましょう。(引用開始)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−…

セイニアーリッジ政策によるマイナス5%消費税構想

さて、先日政府紙幣について少々書きました。この政府紙幣については、丹羽春喜教授(1999)、榊原英資氏(2002)、ノーベル賞受賞者スティグリッツ教授(2002)、 最近では三宅久之、岩國哲人、宮崎哲弥、といった政治家や経済の専門家各氏からデフレ下の現代日本…

もう買うものがない?

以前は日の出の勢い、と言われていた日本。 最近ではGDPで中国にあっという間に抜かれ、国全体がしぼんだようになってきています。 こうした状況のなか、TVで評論家の方は言います。 「もう新興国で日本で作る大抵のものは作れるようになっています。国内で…

日米の量的緩和策の比較

先週末、FRBから量的緩和(追加)策が発表されました。 10月に日銀から発表された金融緩和策と比較し、今後の先行きを考えてみたいと思います。 下の表が両国の量的緩和策の比較です。 ○金融緩和規模:FRBが0.9兆ドル(対GDP比6%)に対し、日銀は5兆円…

経済学者とはどのような人々か

今日のエントリーの内容は、私個人の、狭い経験と知識から見たお話であることをお断りしておきます。一般的に、「経済学者」といえばどのような人が思い浮かぶでしょうか? まず想像されるのは、しっかりした考えに基づき、日本の経済全体を憂え、経済界の人…

デフレ脱却には包括緩和は無効で政府紙幣が有効(2)

デフレ脱却には包括緩和は無効で政府紙幣が有効(1)より香港では10香港ドルだけが政府紙幣で、他の紙幣は民営3銀行が発行しているので、日本でも日銀券と政府紙幣の混合流通もあり、かとは思います。 ただ、それよりもスマートなのは、政府が10兆円単位の…

デフレ脱却には包括緩和は無効で政府紙幣が有効(1)

さて、このブログでは日本のデフレの現状と、これに対する主に日銀の対応についてデータを中心に追っております。 最近の日銀の包括的緩和、あるいは速水・福井総裁時代の量的緩和といった施策は多少の効果はあった(あるいは今後期待できる)と思いますが、…

日銀デフレの目次(2)

早いもので、11月になりました。 これまでの日銀・デフレの目次を改訂しました。 1.ブログについて ・なぜデフレがブログの主題なのか さて、このブログ、何だかブログ脱却ブログ... 続きを読む2デフレの原因 ・日本のデフレ:確かに魔法の杖はないが(1) …

日銀の政策決定の本質

ここ数日、私は日銀を内外から見た数冊の本を読んでいました。それらの中でも特に印象が強かったのは、かつて日銀の審議委員を務めた中原伸之氏の「日銀は誰のものか」でした。 中原伸之氏は57年に東大経済学部を卒業、59年にハーバード大学大学院修士を経て…

国家機密の流出?

うすうすそうではないかと思っていました。 最近、自衛隊にもなかなか人が採ってもらえないという話を聞いていましたから。でもこの国際比較は酷過ぎる。(図がでかくてすみません,図をクリックして開いてご覧ください) http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/52…

日銀の包括緩和の理由、分かる人はもう分かってます

日銀は先程政策決定会合を開き、包括的緩和政策の具体策を提示しました。 それによれば、 ● 買入れ資産ごとの買入限度額 長期国債、国庫短期証券:3.5兆円(うち、長期国債1.5兆円程度) CP等・社債等:それぞれ0.5兆円程度 指数連動型上場投資信…

経済的には日本は誰に支配されているのか

10月26日に財務金融委員会が開催され、自民党の山本幸三議員と白川日銀総裁・野田財務大臣間での為替レートに対するやりとりがありました。 (その動画はこちら)その内容は一番下に記載しますが、これを眺めていると、童話の「裸の王様」を思い出しますね…

日銀の包括的金融緩和政策の真の目的は?

日銀により10月5日に「包括的な金融緩和政策」の実施について発表されました。 今日はこの内容を精査してみたいと思います。 この記事の一番下に全文を引用しましたので、適宜参照ください。(1)金利誘導目標の変更 これは、これまでの金利誘導目標0.1%…

流動性の罠と「円安」

10月15日の記事から。 (引用開始)−−−−−−−−−−−− <特集>日米の金融緩和を読み解く(3)=米国の金融緩和が招く過剰流動性の罠 2010/10/15 19:32 http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=368998 ◎円高進行は質への回避か、金融…

日銀福丼総裁インタビュー

日銀関係のブログをブラウジングしていて、cloudy氏という方のブログで面白い記事を見つけました。全文掲載させていただきます。 http://cloudy9.blog29.fc2.com/blog-entry-48.html(以下引用)----------------------------------- ブルー・ムバーグが日銀…

「先進国のデフレ」「新興国のバブル」同時進行

10月16日の日経朝刊によれば、日米欧が競って量的緩和を進める結果、先進国のデフレと新興国のバブルが同時進行しているとのことです。(以下引用)---------- 「先進国のデフレ」「新興国のバブル」同時進行 日米欧の中銀、量的緩和競う 日経ネット(2010/1…