シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

2011-01-01から1年間の記事一覧

大地震から身を守るためのメモ

【要約】 ・大震災の際に身を守るために重要と思われることをまとめてみました。 12月23日の日本テレビで、東日本大震災の総集編を放送していました*1。なかなか秀逸な編集で、初めて見る映像も多数ありました。 そこで地震リスクに曝されている私達日本人と…

日本国債は危ないか、日本国債を危うくするものは誰か(3)

【要約】 近い将来日本国債を自国民だけで買い支えることは不可能となるでしょう。 その時日本国債を安定的に買い支えられる主体は日銀だけとなります。 ただもし、日銀が必要十分な国債を買い入れたとしたら、その時こそ日本の経済危機は去ることになるでし…

デフレ日本での消費税増税は将来の安心にはつながらない理由

【要約】 野田政権が掲げる「社会保障と税の一体改革」は、増え続ける年金の安定財源として消費税を充てることなどが予定されています。 しかし簡単な単純化したモデルから、経済成長がないなかでは消費税増税を行ったとしても、将来の安心につがるような結…

連鎖方式での消費者物価指数算出の意義は意外に大きい

【要約】 ・エネルギーや米以外の穀物価格高騰は日本ではデフレ要因となる。 ・日銀はこれまでの固定基準方式CPIに加え、連鎖方式CPIを扱うことになったが、その意義は意外に大きい。去る5日の日経朝刊では、消費者物価指数の二極化傾向を伝えています…

増税・日本衰退させたい財務省・日銀・諸外国・民主党のカラクリ

日本経済を考える参考になる動画 野田さんは、「人の言いなりになる資質」を買われて財務省に首相にしてもらえたのがよく分かります。

欧州危機と日銀記者クラブの関係

[] 欧州危機が進行しています。 国債残高が積み上がった日本でも欧州危機は他山の石として事例研究が必要です。 ユーロ防衛正念場に ドイツ・欧州中銀の決断カギ 12月9日にEU首脳会議(2011/11/27 0:41)日本経済新聞 電子版 ユーロ圏の政府債務危機が重…

お金を配れば日本復活(書籍)

最近、ななみのゆうさま(伊勢の水源さま)とブログで親しくさせていただいています。 氏がデフレ脱却に向けた本を書かれました(12月1日発売予定)。 シェイブテイルも早速予約をいれました。 本の到着がたのしみです。お金を配れば日本復活 政府借金は…

1930年代における国債の日本銀行引受け(予告)

昨日のドイツ国債は札割れが発生し、ドイツ中央銀行が直接引き受けるとの報道がありました。 ドイツ国債の金利も多少騰がったようですが、金利が急騰したわけではないようです。 日銀・白川総裁の持説によれば、ドイツ国債はすぐにでも破綻することになりそ…

日本の政治家とアメリカのセネター(上院議員)の違い

【要約】 日本の現状を打破するには、政治家個々の資質に期待するよりも、遠回りでも政治システムを変える必要があるのでは。現在の日経新聞の最終面には元米国野村証券会長寺澤芳男氏の「私の履歴書」が連載されています。11月22日の連載記事を読んでいて、…

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【追記2013.6】 ウェブサイトより公務員数と賃金に関するより正確な情報を入手しましたので、以下の「みんなの党国家公務員5万人削減案は良策か - シェイブテイル日記 」に書きました。 後段(2011-11-20記載)は以前書いた公式値ですが、2013-06-03記載この記…

岩田規久男教授批判?(生意気書いてスミマセン)

岩田規久男教授の『デフレ脱却のメカニズム』 ・日銀が3%±1%のインフレ目標にコミット ・長期国債買いオペによるマネタリーベースの拡大 ・予想インフレ率上昇 ・予想実質金利低下=実質金利−予想インフレ率 ・株価上昇、円安 ・消費、投資、輸出増加 貨幣の…

デフレによる政策制約とみんなの党の成長戦略

欧州危機が進行する中、米国はバブル崩壊の後始末に苦しみ、そして日本では’97年以降、デフレが進行中です。 図1は日本のGDPデフレータ推移と政府の財政・金融政策の関係を示したものです。 図1日本のGDPデフレータ推移と政府の財政・金融政策 量的緩和(2001…

こんな本売ってませんか?

風のうわさで、売っていると聞いたんですが。「我輩は操り人形である」野田佳彦 「ドジョウ倶楽部」野田佳彦 「文学の技術と作法」白川方明 「人間失格」鳩山由紀夫 「Japan as No2」蓮舫 「サルでもわかる財務大臣のなり方」安住淳 「菊と久志のカネ隠し」…

日本の支配者・官僚の政策目的

【要約】 過去3回のエントリーに続き、「日本国の正体」から。 官僚主権が維持されるメカニズムは分かりました。*1 政府紙幣政策に財務官僚が反対するわけも分かりました。*2 では霞が関官僚は一体何が目的で日本を支配しているのでしょうか。【日本国の正…

増税は日本を救うか

なかなか面白い動画ですね。↓ 増税は日本を救うか

「政府紙幣発行問題」の顛末(2)

「政府紙幣発行問題」の顛末の続きです…。【日本国の正体 p190〜p194】 財務省は麻生に近い安倍と菅の動きを見て、危機感を募らせた。 私の手元には、財務省が作成した政府紙幣を巡る「通貨の発行について」と題したA4版15枚の資料がある。幹部たちはこの資…

「政府紙幣発行問題」の顛末

【要約】 ・財務省が政府紙幣になぜ反対するのか、事実に基づき詳細に書かれた本があります。 ・「日本国の正体」。先日のエントリーに続いてこの本から引用します。 【日本国の正体 p187〜p190】 高橋(洋一氏)は経済危機が深刻化するのを見て「政府紙幣を…

デフレ日本でOccupy Wall Street国際呼応デモが盛り上がらなかったのはなぜか

少し前の話になりますが、今年10月25日に、全米に拡大する抗議行動「Occupy Wall Street(ウォール街を占拠せよ)」に呼応したデモが世界中で催されました。*1 言うまでもなく、Occupy Wall Street運動とは、1%の最富裕層に富が集中し、格差が拡大し失業率も高…

日本国の正体 -官僚主権が維持されるメカニズム-

【要約】 筆者は以前から日本の政治家はなぜ唯々諾々と霞が関官僚や日銀当局の言うなりの政治を行ない、マスコミはなぜ官僚の言うなりの情報をまるで自分の考えたことかのように情報発信するのか不思議に思っていました。その答えを事実に基づき書かれた本が…

仕事が速くなるコツ(2)

【要約】 今回の仕事が速くなるコツは、取り敢えず入社してそれほど経たない社員を想定して書いていますが、少なくとも幾つかはそれ以外の立場の方にもお役に立つことがあると思いますよ。【初級編】仕事に慣れていないケース 1.当たらずとも遠からず方式*…

野田内閣消費増税と白川日銀CPI0%政策のポリシーミックス効果予測

【要約】 ・デフレ日本で消費税増税がなぜ問題なのでしょう。 ・そしてTPP参加はなぜ問題なのでしょう。 ・こうした問題に対し、与党民主党の方針に内部から強く反対する議員はいないのでしょうか。 言うまでもなく税金とは納税者から政府への所得移転です。…

民主・自民の反増税、反TPP議員は離党して対立軸を作れ

今日野田内閣は、TPP交渉参加を決めました。 TPPでは有利になる国民、不利になる国民はそれぞれあるでしょう。ただ、一つの例として農業関連の関税撤廃を考えた場合、 1)何も対策をしなければ、安い海外農産品で国産農産品が置き換わることで、農業従事者…

●「財務官僚に牛耳られている日本」(EJ第3175号)

今日は平野浩という方のブログ「Electronic Journal」の今日のエントリーを「リツイート」します。*1 (以下引用) 小沢一郎を中心に2回にわたって政治の世界のことを書いてき て気が付いたことがあります。それは次のことです。 ―――――――――――――――――――――――――…

再考・バカの壁-なぜ政治家や官僚にはバカが多いのか-

【要約】 ・政治家や官僚がバカに思えることは少なくありません。 ・そう思えるのは政治家や官僚の「バカの壁」のせいかもしれません。「バカの壁」。 言うまでもなく、脳科学者養老孟司氏による2003年の著書で、400万部のベストセラーとなりました。 端的に…

「当たらずとも遠からず」方式によるTPP参加の是非

【要約】 ・TPP参加問題。大変複雑な問題です。 ・こうした複雑な問題では「当たらずとも遠からず」方式で出口が見出されることがあります。 環太平洋戦略的経済連携協定、いわゆるTPPへの参加問題。参加すべきかすべきではないのか。 問題は複雑ですね。 対…

経済学のナゾ

先日、図書館で「図解日本のデフレ早わかり」という本を手に取りました。 著者は早稲田大学教授のT氏という方です。パラパラと手にとって読むなり、正直、愕然としました。その本によれば日本が世界で唯一デフレである理由を 1)不況でモノが売れないこと …

三題噺 欧州危機・アメリカ合衆国独立・日本のデフレ

【要約】 ・現在までに欧州危機により、株式市場だけでも800兆円弱の損失が発生しています。 ・欧州金融危機は、230年前のアメリカ合衆国に学ぶべきことがあるようです。 ・日本のデフレについても関連づけて考察してみました。13日の日経新聞夕刊にユーロ圏…

日本国債は危ないか、日本国債を危うくするものは誰か(2)

【要約】 ・財務省のHPで日本の財政を考えるというサイトでは現状を放置することの危険が説かれています。 ・ただ、同じ財務省でも海外格付け会社向けの意見書では少々トーンが異なるようです。 2回前のエントリー「日本国債は危ないか、日本国債を危うくす…

日銀・財務省による日本経済桂剥き効果

【要約】 政府(財務省)による消費税アップと、日銀によるCPI=0%維持政策。これらが相乗的にデフレを維持させる効果について考察してみました。このブログでは、デフレ下に消費税を増税すると、デフレが悪化して景気が落ち込むことを再三指摘しております。*1…

日本国債は危ないか、日本国債を危うくするものは誰か

【要約】 ・日本国債の置かれた状況はギリシャ国債とは大きく異なっています。 ・日本国債について考えるにはその保有者割合を調べることも有用です。 ・米国国債と日本国債の保有者の違いを見ると、今後日本がとるべき道が見えてきます。前回のエントリーで…