シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

景気対策

かなり株高円安となる理由(2)

(前回エントリーかなり株高円安となる理由(1)からつづく)前回エントリーの続きです。 なぜ2009年の菅直人副首相(当時)によるデフレ宣言、そして日銀による臨時政策決定会合での金融緩和よりも、今回は更に株高円安が強まる可能性があると考えられるのか…

そこまで言って委員会 増税止むなし派はなんと主張したか(2)

辛坊治郎 「(リフレ政策を聞いて)んー、ではそれだけで日本の経済が強くなるかといえば…」宮崎・勝谷同時に「いやそれはまた別の問題!」辛坊 「じゃぁ、全て日銀に押し付けて、政治家はやることはないのか、と」 「(日銀法改正問題について)現在では中央銀…

そこまで言って委員会 増税止むなし派はなんと主張したか

昨日のそこまで言って委員会で、リフレ派の上念司氏が増税不可避派の辛坊氏を論破した、というエントリーを書いたところ、増税不可避派の意見も公平に書いて欲しい、というコメントを複数いただきましたので、今日は増税不可避派の三宅久之氏と辛坊治郎氏の…

そこまで言って委員会で上念司氏が増税推進・日本破綻不可避論者の辛坊氏を論破

今日の「そこまで言って委員会」はリフレ派の論客、上念司氏がゲスト出演し、大変面白い議論を展開してくれました。 司会者としては著しく偏った増税推進・日本破綻不可避論者の辛坊氏とのやり取りも大変見ものでした。(ナレーション) リフレ派、高橋洋一…

日銀の政策がデフレターゲティング政策であることの証明データ

【要約】 日本の物価を消費者物価指数(CPI)で測定し、精密にCPI=0%を維持している日銀。 しかしそのCPIは本当に正しい指標なのでしょうか。昨年末発表された政府経済見通しでは、消費者物価指数(CPI)の僅かな上昇を見込むとの報道がなされています。 1…

シェイブテイル版お金の本質−日本はなぜデフレなのか−

お金とは何でしょうか。 かならずしも金(gold)に裏付けられたものでないことははっきりしています。 人によっては土地が裏付けという主張(ハイパーインフレ期の後のドイツ「レンテンマルク(Rentenmark) 」など)*1、国債本位という主張*2などもあります。 …

ある長期債務モデルに関するabz2010氏とのディベート

筆者は、2011-12-10付けエントリーで次のような長期債務に関する経済モデルについて考察しました。 図1は日本の現状を非常に単純化し、 ・日本の長期債務は全て国債の形をとっている ・国債は、全て国内で消化されており、その原資は国民(非金融部門)の預…

日本国債は危ないか、日本国債を危うくするものは誰か(3)

【要約】 近い将来日本国債を自国民だけで買い支えることは不可能となるでしょう。 その時日本国債を安定的に買い支えられる主体は日銀だけとなります。 ただもし、日銀が必要十分な国債を買い入れたとしたら、その時こそ日本の経済危機は去ることになるでし…

連鎖方式での消費者物価指数算出の意義は意外に大きい

【要約】 ・エネルギーや米以外の穀物価格高騰は日本ではデフレ要因となる。 ・日銀はこれまでの固定基準方式CPIに加え、連鎖方式CPIを扱うことになったが、その意義は意外に大きい。去る5日の日経朝刊では、消費者物価指数の二極化傾向を伝えています…

デフレによる政策制約とみんなの党の成長戦略

欧州危機が進行する中、米国はバブル崩壊の後始末に苦しみ、そして日本では’97年以降、デフレが進行中です。 図1は日本のGDPデフレータ推移と政府の財政・金融政策の関係を示したものです。 図1日本のGDPデフレータ推移と政府の財政・金融政策 量的緩和(2001…

「政府紙幣発行問題」の顛末

【要約】 ・財務省が政府紙幣になぜ反対するのか、事実に基づき詳細に書かれた本があります。 ・「日本国の正体」。先日のエントリーに続いてこの本から引用します。 【日本国の正体 p187〜p190】 高橋(洋一氏)は経済危機が深刻化するのを見て「政府紙幣を…

民主党代表選挙−次の首相には誰がふさわしいのか

【要約】 ・ 近く予定される民主党代表選挙の立候補予定者を経済政策の主張でまとめてみました。 ・その主張から、この中には日本の将来を託せる政治家として期待できる方もいるようです。退陣表明をして久しい菅首相も、ようやく今月内退陣を示唆するように…

日銀「国債直接引き受け」と「国債市中消化+買いオペ」は同じか

【要約】 ・日銀「国債直接引き受け」と「国債市中消化+買いオペ」は一見するとよく似た取引です。 ・政府・日銀・市中銀行・その他民間部門と4つに主体を分けた仕訳で、デフレ日本では日銀「国債直接引き受け」がどう優っているかが分かります。昨晩2ch日…

日銀国債引き受けについて語るなら、「有識者」「市場関係者」ではなく、「財務省・日銀の筋のものですが」と名乗るのが筋

幸田真音氏が、2日朝のサンデーモーニングで「日銀が国債を直接引き受けするなんて禁じ手です!」って力説してました。別の出席者からは「いや、その点は今論点になっていますが。」と指摘されても無視でした。 なんでまたたかが(失礼)作家が、そんな間違っ…

白川総裁が毎年10兆円以上の国債を直接引き受けていると認めた国会答弁ビデオ

与謝野は、日銀が毎年10兆円以上の国債直接引き受けを行っていることをまだ知らないようです。 野田も知らなかったが、3月25日の財政金融委員会で知ることとなりました。 白川は、当然ながら最初から知っていました。 そして行き着くところ、日銀は直接引き…

毎年11兆円の国債が日銀に直接引き受けされていることを財務大臣は知らなかった

先日の財務金融委員会で、自民党・山本幸三議員が野田財務大臣や白川日銀総裁に、日銀は既に、毎年10兆円を超える国債を政府から直接引き受けているという事実を知っているか質しました。今の時点ではビデオは見られますが、国会の議事録は公式には見られな…

GDP成長率−「日本以外全部回復」はなぜ起こる?

日経ビジネス「新しい経済の教科書」(日経BPムック)上で、エコノミストの飯田泰之氏と荻上チキ氏の対談が載っていました。 曰く、 飯田 「IMFは日本の回復を比較的高めに見積もっていますが、その他の研究機関では、「世界経済は急ピッチで回復!ただし日…

勝間和代氏の「まずデフレを止めよ」

11月5日、菅直人国家戦略相がエコノミストから意見を聞くという主旨のマーケットアイミーティングで、勝間和代氏は「まずデフレを止めよ」というプレゼンを行いました。 報道によれば、 「具体的にどうすればいいのか」と聞く菅担当相に対して、勝間さんは「…

減価するマネーによる経済活性化策

民主党政権になって、これまで聖域でした霞ヶ関人事や、意思決定の仕組みに、自民党時代には見られなかった新たな取り組みが見られることに対しては、期待が持てるように思います。しかし、新政権の景気対策は本当にお粗末ですね。前政権によるエコカー減税…

景気対策(3)

ということで、金融政策につきまして。日銀は、ゼロ金利の下、金利調節が出来なくなり、2001年3月より量的緩和政策をとりました。 その後2002年2月から、2008年8月までは「戦後最長」といわれる景気回復局面に入りました。この(最弱の)景気回復について、…

景気対策(2)

さて、改めて景気対策の手段を列挙しますと・公共事業などの古典的な財政出動 ・金融政策 ・その他(少子高齢化、雇用セイフティネット、規制緩和、など)となります。 これらのうち、景気対策といえば日本で普通に思い浮かべる公共事業などの財政出動は、米…

景気対策

さて、まずは景気対策から。簡単に言えば、「世間が継続的にカネを使う状態」を景気が良いと言うんじゃないでしょうかね。公共事業も、政府がカネを使うことで「乗数効果」で世間がカネを使うことを期待して行うわけです。 エコカー減税、給付金、エコポイン…