シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

2010-01-01から1年間の記事一覧

デフレ脱却議連による「日銀法改正」について

デフレ脱却議連、金子洋一氏のブログによれば、デフレ脱却議連ではつぎのような法改正を目指しているそうです。(以下引用)−−−−−−−−−−−−−−デフレ脱却議連による「日銀法改正」について平成22年10月15日 民主党デフレ脱却議連 われわれ民主党デフレ脱却議連…

円高はどこまでいくのか

円高が続いています。 昨日、一昨日と、瞬間的には80円台後半をつけ、これまでの史上最高値(1995年4月19日の79円75銭)が視野に入ってきました。今後どこまで円高が進行するのか気になるところです。 それとも政府日銀の市場介入でこのへんで円安に反転する…

みんなの党の日銀法改正案は期待できない?

7月の参議院選では、みんなの党が議席を伸ばしました。 そのみんなの党が国会に提出する予定の日銀法改正案が欠陥法案だという話があるようです。日銀法改正案の骨子 http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_823391 経済政策の目標に係る協定の締結 (1)…

社会科学系ブログランキングで1位になりました

ついにこのブログがFC2社会科学系ブログランキングで1位になりました! 日経板の方々を始めとする皆様のお陰です。 大変感謝しています。最近の話題はこのブログの中心になるところですので、ぜひ読んでみてください。 過去の記事とやや異なり、データ量に…

円高の理由とデフレの理由

(できれば、先にこちらから読んでもらえればここで私が書きたいことが伝わりやすいかと思います)最近の円高に対し、財務省・日銀が円売りドル買い介入に動いたことは記憶に新しいところです。 ところが直近のシドニー市場では81円台前半という介入前の水…

包括的金融緩和の何がどう意味があるか

(実質金利上昇の意味するところ からのつづき)さて、ようやく今回の日銀の打ち出した包括的金融緩和策の意義についてお話できるところまできました。 今回の包括的金融緩和策ではREITやETFなどの実物資産の購入を意図した基金を創設することが謳われていま…

実質金利上昇の意味するところ

包括的金融緩和政策の注目点より続く以前書いた「日本国債破綻の可能性と日銀券ルール」で、実質金利と実質金利との関係は、ざっくり言えば 実質金利=名目金利−インフレ率 …フィッシャー方程式 という関係があります。(厳密に言えば、実質金利はリスクプレ…

包括的金融緩和政策の注目点

3日前になりますが、日銀は包括的金融緩和政策を打ち出しました。−−−−−−−−−−−−−− 日本銀行は5日、政策委員会・金融政策決定会合において、「金融緩和を一段と強力に推進するため」とし、3つの措置からなる包括的な金融緩和政策を実施すると発表した。このう…

ロシアでは人口が減少し、そしてインフレ

デフレについては、中国製品起源説と、人口減少原因説は今でも人気があるようです。 中国製品起源説は、世界中で日本だけがデフレということが知られるようになって、やや下火ですが、人口減少原因説はそこそこの人気を保っています。 −−−−−−−−−−−−−−−−− あ…

なぜデフレがブログの主題なのか

さて、このブログ、何だかブログ脱却ブログかアンチ日銀ブログみたいになってます。 なぜデフレについて書いているかといいますと。 ・世界中がデフレですからねー(古舘伊知郎) ・中国と同じ賃金になるまでデフレはやまない(ある掲示板のカキコミ) ・高…

このブログのデフレ関係で比較的好評な記事

今日の日銀政策決定会合の後、新たな金融緩和策が発表されました。 これについてはまた稿を改めたいと思いますが、これまでの日銀の金融緩和策とは一線を画した画期的な提案が含まれていると思います。 一方、ゼロ金利や、残存期間の短い国債買ってもそれほ…

デフレの正体は人口減少か

少し前ですが、藻谷浩介さんという方から、「デフレの正体 経済は「人口の波」で動く」 (角川oneテーマ21) というが出されました。 「GDP絶対額の変化を左右するのは人口動態、つまり生産年齢人口の減少と高齢者人口の増加。端的に言えば、消費をリードする…

ガラ銀用語辞典(3)

この日本のどこかにあるという、○銀そっくりなガラパゴス銀行、略してガラ銀。 このガラパゴス銀行でもちいられるガラ銀文学。 この難解なガラ銀で使われる用語を解説します。 【き】 金融緩和 四文字熟語。 「羊頭狗肉」と「針小棒大」を足して二で割ること…

ガラ銀用語辞典(2)

この日本のどこかにあるという、○銀そっくりなガラパゴス銀行、略してガラ銀。 このガラパゴス銀行でもちいられるガラ銀文学。 この難解なガラ銀で使われる用語を解説します。 【て】 デフレ ガラ銀も恐れるほどの超デフレ。 ガラ銀内では、デフレという言葉…

ガラ銀用語辞典(1)

日本のどこかにあるという、○銀そっくりなガラパゴス銀行、略してガラ銀。 このガラパゴス銀行でもちいられるガラ銀文学。 この難解なガラ銀で使われる用語を辞書にまとめていきたいと思います。 【か】 ガラパゴス銀行 日本にあるが、日本のためには一切仕…

デフレターゲティング政策

最近時々インフレターゲティング政策というのが話題にでます。 日銀の現在の政策は白川総裁に言わせれば、「インフレターゲティングより先進的」なんだそうです。 では、そのインフレターゲティングより進んだという、日銀の政策の成果を検証しましょう。私…

日銀・デフレ書庫: 目次

さて、このブログも、書き始めて1年を超えてきました。 政策全般をいろいろ書くつもりが、デフレ脱却がメインテーマみたいになってしまっています。 そこで、過去の記事を整理して、ここまでの日銀、デフレ関連記事書庫の目次を作ってみました。 このページ…

貨幣を増やすと何が起きるかの実例

このブログでは、結果として日銀批判をすることが多いのですが、その日銀のお膝元、日銀金融研究所のHPに興味深い記事が載っていました。 ちょっと長いですが全文引用します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−貨幣の散歩道 第27話 米将軍吉宗と元文の改鋳 テレビ…

日本国債破綻の可能性と日銀券ルール

日本国債については、税収よりも多い国債に頼った財政運営が永続可能かどうか、また国民の貯蓄率が低下する中で今後も順調に消化できるのか、などなど、色々な議論がなされています。 もう少し長い目で見れば、日本国債は破綻しないのか、という問題は、国債…

小野善康先生の主張って…

最近の報道から。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−政府は23日までに、内閣府の経済社会総合研究所の所長に小野善康大阪大教授(59) を起用する人事を固めた。小野氏はマクロ経済学を専門とし、菅直人首相の経済政策の ブレーンとして知られる。早ければ10…

50円札と日銀法改正

皆さんはこのお札、知っていますか?これは昭和26年に発行された50円札です。 描かれている人物は高橋是清。 蔵相・日銀総裁を務めた人物です。 歴代日銀総裁中、紙幣の肖像に描かれている人は高橋是清以外にはいません。 高橋是清の業績については前回「昭…

昭和恐慌のデフレをどうやって脱出したか

9月9日、日銀・白川総裁は、日銀の国債引き受けについて、次のように答弁したそうです。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−日銀による国債の直接引き受け禁止は「人類の英知」−。普段は硬い国会答弁の多い白川方明日銀総裁だが、9日の参院財政金融委員会では、…

民主党政権は何がしたいのか

民主党政権が混迷を深めています。為替はドル円では15年ぶりとなる円高が進み、株式では日経平均は年初来安値をつけているが、そんな経済状況にはお構いなく、菅政権の目下の関心事は9月の民主党代表選のように見えます。しかし、政権を取り更に首相となって…

デフレ下での消費税増税に賛成する人

最近、菅総理の消費税10%増税発言以降、消費税アップは是か非か論戦が起きているようです。 消費税が3%になった時は、世間が大騒ぎするほど重税感はなかったのですが、2度目の5%への増税では税収増は一過性だったのに対し、デフレ加速効果は大きかっ…

日銀による世界史上最長のデフレ

現代日本がデフレ、しかも長期のデフレであることは間違いありません。 IMFにならい、「物価の2年連続での下落」をデフレの定義とすれば、デフレの指標であるGDPデフレータでは、日本は'98年を起点に過去12年間のデフレです。その前年の消費税2%アップがな…

渡辺党首に期待するも、ちょっとがっかり

みんなの党、渡辺党首がマスコミに引っ張りだこになっていますね。そこで語られている、デフレ脱却に向けた、渡辺党首の主張は100%正しいと思います。 正しいとは思うのですが、次のような報道がありました。 −−−−−−−−−−−−−−−− [東京 12日 ロイター] み…

一票の重み−みんなの党が躍進できてよかった

今回の参議院選では、みんなの党が10議席を獲得し、躍進を果たしました。 党首討論を見ても分かるように、現在のデフレを脱却することを強い意志を持って、具体的に政策として打ち出しているのはみんなの党だけで、民主党も、今回議席増を果たした自民党も…

インフレ率と自殺者数

ユーチューブで、高橋洋一氏、宮崎哲弥氏、水道橋博士の鼎談がありました。要旨は、金融政策により、国民一人当たり20万円配ったとしたら、デフレギャップの大きさ(40兆円以上)から見て不必要なインフレを引き起こすことなく、国民の自殺を最低3000人は減…

GDP成長率−「日本以外全部回復」はなぜ起こる?

日経ビジネス「新しい経済の教科書」(日経BPムック)上で、エコノミストの飯田泰之氏と荻上チキ氏の対談が載っていました。 曰く、 飯田 「IMFは日本の回復を比較的高めに見積もっていますが、その他の研究機関では、「世界経済は急ピッチで回復!ただし日…

デフレ脱却議連

3月30日に、民主党内でデフレ脱却議連が結成されました。 報道によればすでに2回の会合が開催され、次のような議論がなされているとか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−2010年04月07日デフレ脱却議連第二回会合! デフレ脱却議連(「デフレから脱却し景気回復…