シェイブテイル日記2

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アベノミクス 増税回避の矢はあるのか

今年7-9月期の経済状態をみながら判断するとされる10%消費税増税問題。
政界での増税推進派と凍結派の動きも次第に活発化しているようです。

エレクトリックジャーナルで執筆する平野浩氏はツイッターで次のようにつぶやいています。

12日夜のこと。増税決定コンビの谷垣幹事長、山口公明党代表、野田元首相が密かに都内で会談していることがわかった。彼らは10%への増税について意見交換したと思われる。彼らは延期されるとメンツを失う。そこで予定通りの引き上げへの意思の確認をしたもの。国民生活なんか頭にない連中である。
https://twitter.com/h_hirano/status/511072158345216000

消費税増税牽引トリオで、3党合意の堅守でも話し合ったのでしょうか。

一方、消費税増税にあまり積極的でない安倍首相周辺については、昨日のそこまで言って委員会でも話題になっていました。

田嶋陽子 増税派の谷垣前総裁を党幹事長にしたということは、安倍さんもその気(増税前向き)ということですよ。

辛坊治郎 増税を決めた谷垣さんを幹事長にして、公共事業をやるにはやはり税金集める必要があるだろうという持論の二階(俊博)さんを党総務会長にし、党三役のうち二人を増税派を据えたということです。 これをどう見ますか。

長谷川幸洋 私はね。増税派の谷垣さんを幹事長に据えたということで、谷垣さんと一対一で話をまとめれば、あの強硬派の谷垣さんでも、ということで党内をまとめることができるということなんですよ。

辛坊 今マスコミの論調では谷垣さんを幹事長に据えたということは安倍さんも増税容認に転じたというのが大勢なんですが…。

長谷川 逆なんですよ、逆。…。これには前例があって、今回農水族の重鎮中の重鎮、西川公也氏を農水大臣にしましたね。でその前には自民党の環太平洋パートナーシップ(TPP)対策委員会の委員長にしました。 TPP交渉の対策委員長に西川さん据えてTPP推進派に取り込めば、他の農水族も従う。 それと同じロジックで、谷垣さんは増税派の総帥だから。その谷垣さんをガチンコで説得できれば、他の増税派も飲み込む(ことができる)。

加藤清隆 反対意見の人を取り込むというのはよくあることなんですよ。そして谷垣さんの性格から言っても、上司(安倍自民党総裁)の言うことに逆らうということはないと思いますよ。それともうひとつ。一月ほど前(安倍首相と)四谷の焼肉屋で飲みました。話題は正にこの話で、(その場に居た安倍さん以外の)3人は増税先送り論ですよ。首相は明確にイエス・ノーはおっしゃらないけれど、一言の反論もなく頷いて聞いてらっしゃった。私は増税先送りに傾いていると思います。

辛坊 でも増税は法律で決まっているんだから、増税を先送りするには法案を通さないと止まらない。

長谷川 その件で菅官房長官にインタビューしたんです。つい3週間ほど前に。「その答えは、勿論凍結法案ですよね」と訊くと、「その通り」と。「じゃぁ、来年の通常国会ですか」と更に訊くと、「僕の口からはそこまではアハハ」と。もう頭の体操はやっている、ということなんですよ。

辛坊 日銀総裁でさえ、日本は借金まみれで、「消費税増税をしないと財政の信認が失われ、長期金利が騰がってしまう恐れがある。日本にとって消費税を上げるリスクより上げないリスクの方が大きい」というようなことを言っています。

加藤 それは財務省の言い分ですよ。

 辛抱できるか消費税10% そこまで言って委員会 2014年9月14日

 日銀がこれだけ強力に金融緩和を推進しても、4-6月期の日本経済はひどい状況でした。今のところ7-9月期も良くない数字が並んでいます。 日本経済から見れば増税回避しかない状況ですが、政界では増税推進派が大多数。
安倍首相・菅官房長官らがこの状況を打開することができるのか、要注目です。