シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

目指すべき頂は見えている、の続き

昨日書いた目指すべき頂は見えている - シェイブテイル日記 目指すべき頂は見えている - シェイブテイル日記のその後です。

少数のブコメを見て、ちょっと誤解を招いたかなと思いましたのは私自身の位置づけについてです。
実は私は「デフレ脱却実践記」という別ブログで、減価する地域通貨を介した、限定した地域でのデフレ脱却を実践しようとしていました。ただこれはある理由-実現可能性の低下-から現在自分の中では下火になっています。
要するに現在のところ、目指す頂(デフレ脱却・名目GDP増加)は、地域限定といえども、自分たち民間だけで目指すのは困難と考えているのです。

そして現在の自分は、いわば目指す頂「名目GDP増加」という山の麓にある山小屋のオヤジみたいなもので、現実に頂をアタックするのは別の人(普通に考えれば国会議員)という関係です。
当然ながら今のところは「頂上を極めましょう」と我が山小屋を訪れる奇特な登山者はまだいません。*1

 今回の選挙でも安倍首相は圧勝するでしょうが、これは野党の主張がひどすぎるからに過ぎず、安倍さんは2年後の消費税増税を「退路を断って」景気条項まで外して実施すると宣言していますから、今後安倍内閣は5%増税と緊縮財政を断行してその後のデフレ経済を決定づけた橋本内閣と同じ轍を踏むことになるのでしょう。*2

さて、昨日ツイッターで#名目GDP増加 というハッシュタグを立ち上げて意見を聴くと、色々な立場と思われる人たちの意見はかなり近く、名目GDPを増加させることこそ今後の日本経済に必要なことであり、名目GDP自身に課税をする消費税は最悪手だという認識があることがまず一点。 

そして今後の名目GDP増加につなげるための方法論については意見にやや幅があり、政府日銀が名目GDPあるいはその水準に目標を設定すれば自ずと名目GDPは増加するという意見から、いわゆる財金併用をすべきという意見、消費税の執行停止が妥当とする意見、日銀を財源とするいわゆる財政ファイナンスが必要という意見もありました。

ただ全体の方向性としては目指す名目GDP増加のためには財政政策が必要というのが平均的な見解というところでしょうか。 さらなる金融政策が必要、という意見は聴かれませんでした。 

ただ、問題はやはり実現性です。 実現者としては普通に考えれば国会議員を介してですが、現在名目GDP増大を掲げている政党は皆無です。 

 共産党などの一部政党は消費税増税に強く反対しており、今回の衆議院選挙で大幅に議席を伸ばせば、共産党を通じた政策実現というものはprobability(蓋然性)はともかく、possibility(可能性)としてはあるのかも知れません。

実現可能性から考えれば、迂遠といえば迂遠ですが、意識の高い与党議員への情報発信により、名目GDP増加をもたらす政策に自ら気がついてもらう手助けをするといったところに落ち着くのではないでしょうか。

ツイッターではわずかに書きましたが、今回報道機関で報道されるよりかなり前に、今回安倍首相の消費税増税判断はないという情報が取れた位には永田町への情報ルートもないわけではないので、山小屋のオヤジとしてどのルートが頂上アタックに最適かなどを今後も考えていきたいと思います。

*1:最近駅頭で握手しながら1分足らず話をさせていただいた某現役自民党国会議員氏は、政府債務の巨額さから、財務省のご説明通り、必要なのは消費税増税だと考えているようで、名目GDP増加などは全く眼中にはないようでした。

*2:こう個人的に予想するのは、8%増税のマイナス効果が黒田日銀の追加金融緩和効果をも上回り続けると思っているからです。