シェイブテイル日記2

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地図でもわかる土石流が起きやすい場所

広島市安佐南区で発生した土石流では多数の死者が出ました。
山がちな日本ではこの事例は他人事ではありません。
住んでいる地域は同様の災害が発生しやすいのかは知っておく必要があります。

今年の夏は天候が不順で、例年なら晴天が多いはずの8月のお盆前後から九州北部・広島県・近畿中部(兵庫県京都府・大阪北部)を中心に局地的な豪雨に見舞われました。

特に広島県安佐南区では90名近い死者・行方不明者が出る甚大な被害となっています。
安佐南区八木地区や緑井地区のような、山の麓に広がった平野といえばそれこそ日本中にあるでしょう。

テレビでは災害現場での悲惨な状況が延々と報じられています。 そしてその間、わずかな時間に数人の専門家から重要な発言が出ていました。

(八木地区・緑井地区のような)
扇状地は過去の土石流が溜まってできたものなんですよ。

確かに災害現場は山から平野に出た部分に並んでいます

広島市安佐南区 (Google Earth)
手前が緑井地区、中央が八木地区

特に写真でも扇状地であることが分かりやすいのが手前の緑井地区です。

広島市安佐南区緑井地区 (Google Earth)

広島市安佐南区緑井地区の地形図(国土地理院)
緑井地区では家々は等高線に沿うように、扇型に並んで建っている。

扇状地については、中高生時代には「狭い山間を抜けた川が広い平地に出たところに土砂が堆積してできた土地」と習ったように思います。

扇状地とは過去に繰り返された土石流で形成された土地だということは山がちな日本では常識として共有されるべきなのではないでしょうか。