シェイブテイル日記2

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そこまで言って委員会でオープンになった、消費税を巡る今後の政局

首都圏以外で5月6日放送の「そこまで言って委員会」では、消費税を巡る今後の政局について、三宅久之氏、宮崎哲弥氏らレギュラーメンバーの他に、元共産党筆坂秀世氏、自民党鴻池祥肇元氏、そして民主党小沢一郎氏の元秘書、石川知裕氏らが討論を繰り広げました。

まず三宅久之が、消費税増税に邁進する野田首相を持ち上げて、いつもの持論をひとくさり。

三宅久之 消費税増税だとか、TPP参加だとか、そりゃ国民からすればどちらもやらないほうがいいんですよ。 それに邁進するところが野田首相はしっかりしていると思うんですよ。 それに比べれば、小沢さんの方がスタンスが振れているのは間違いない。

 三宅氏は今年1月29日放送の同番組で宮崎哲弥から「野田さんなんて、2008年の選挙の際にはyoutubeでもう何十万回も見られていますが、『消費税を上げるにしても、それを喰い潰すシロアリが山のように居る*1。このシロアリを退治しないと消費税増税なんてあり得ません』って言ってるんですよ」と指摘され、
三宅氏「まぁ、だからねー、選挙の時には誰だって嘘八百言うんですよ(笑)」
って誤魔化していましたが、そのことをわずか3ヶ月でもう忘れてしまっているようです。

三宅 で、消費税を採決する時に、これはそのために3月に谷垣・野田会談があったんですよ。秘密会談が。 消費税はやるんですよ。その時に小沢さんが出ていけば自民党が(民主党に)ひっつくんですよ。それでなきゃ、消費税法案が通らないんだから。 消費税をあげるためならなんだってやる。

辛坊治郎 結局、なんだかんだ言いながら、首相の力はものすごくつよいんですよ、腹さえ括れば。

三宅 腹さえ括れば、総理大臣ってのは、そりゃ大変な権力者だから。

筆坂秀世 問題は小沢さんの方なんですよ。これだけ(無罪)判決に対しても厳しい世論があるわけでしょ。その中で果たして民主党を割って出ることができるのか。これは本当に腹をくくらないとできないですよ。で、除名されて(民主党を)出て、じゃぁ一旗揚げられるかといえばその確率は非常に小さいでしょう。

辛坊 自公と民主がくっついて、それで消費税法案を通すということは、解散総選挙もないかもしれない。そうした中で、小沢氏は(わずか)何十人レベルの人たちと民主党を出て消費税法案に反対しなくてはならない立場になった時、さぁ、腹が括れるかというのはどうでしょう?

石川知裕衆議院議員(小沢氏の元秘書) 現在は小沢氏よりも野田首相が力が強いですから、現段階では継続審議を考えると思います。 ただ、野田首相が自公と連携してでも消費税増税法案を通す、といった時には、やっぱり(小沢氏は民主党を)出るんじゃないか、と私は思います。

宮崎哲弥小沢さんが出るかどうかはともかくとして、それで大連立ということになったら、要するに旧勢力は全部大連立で固まったということになり、それは(大阪)維新(の会)にとっては願ってもないことだよ。

勝谷 自民党だって一枚岩ではないですよ。そんなことになったら、皆おめおめと(増税大連立に)ついて行くかといえばそんなことはないですよ。

辛坊 本番前、そこのトイレで鴻池さんといっしょになった時、『で、どうなりますかね野田政権は、鴻池さん?』って聞いたら、『自滅する』って(笑)

鴻池 いままでの議論の中で欠落している視点は、野田政権は立ち枯れしてしまうんじゃないか、と。(野田政権は)アジサイの季節に、アジサイが立ち枯れたようになる。 そうすると、(民主党は)総選挙に向けて新しい内閣を作り上げようとする。
例えばそれは世間受けがする細野豪志とかあの辺を立てて総選挙とやられたら、うちら(自民党)はバチャっとヤラれる。
うちらは誰もいいのおらへんもん(大笑)

実際、鴻池氏はこの収録のあと、自民党に離党届を出し、現在慰留中とか。
インフレ目標政策を実行中の日銀白川総裁のデフレ目標(CPI=0%)は現在もまだ堅持中のようですが、デフレだろうが、増税で自らの利権拡大にいそしむ財務省の子飼いで、「直勝内閣」*2と揶揄される野田・谷垣陣営が大連立により消費税増税に持ち込めるかどうかは、民主・自民・みんなの党などに散らばる小沢氏を含む反増税派がどう戦略を組むかとも関連して、今後の政局は大きく流動化する可能性があります。

*1:霞が関官僚のこと

*2:現在の財務省事務次官勝栄二郎