シェイブテイル日記2

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15党の経済政策をまとめてみた

今回の衆議院選挙は、唐突な野田首相の解散表明のせいか、準備不足の小党乱立気味で、何が何だかよくわかりません。
特に、減税日本と太陽の党とが連携を発表したかと思えば、その後すぐに太陽の党が解党し、消費税増税を主張する日本維新の会に合流するなど、日々状況が動いていて、混乱に拍車をかけています。

 そこで、あくまでも今日の時点という前提で、大小15党の経済政策に関する主張をまとめてみました。


表 15党の経済政策
煉瓦色(◯)は積極的、△は条件付き賛成、ブルー(☓)は反対、▲は消極的を示す。

野田氏の主張である増税財政再建に賛成しない人は民主党では公認しないそうですから、民主党は以前に比べ主張がはっきりしました。 また、日銀のデフレ対応策に対しては「日銀はよくやっているので日銀法改正には反対」という立場です。

 そこで、民主党の主張に近い順に政党を並べてみました。
 国民生活・共産・新党大地・みどり・新党日本・社民・皆反対*1の7党は、これらの経済政策では差がないようです。

こうしてみますと、今回の選挙では、余程のことがない限り、デフレ脱却に向け、日銀法の改正を是認する枠組みにはなりそうです。
そして、一番の争点は、「財政再建か、成長政策か」ということではないでしょうか。

ところで、主張で異彩を放つのは「日本維新の会」です。 日銀法改正でデフレ脱却を主張しつつ、増税に積極的で、日本経済にアクセルとブレーキを同時に踏もうとしているようです。 今日の橋下氏の演説でも、「政策などは関係ない、いかに官僚をコントロールできるかだ。」ということを述べていましたから、大阪での「成果」を引っ提げ、中央の官僚と戦うことこそがどうやら日本維新の会の目的であり、国民経済はあまり橋下氏の念頭にはないようです。

【追記12.12.1】
各党政策の詳細な比較はこちら(衆院選直前版)各党の政策の違いを日経で概観してみた 各党の政策の違いを日経で概観してみた このエントリーをはてなブックマークに追加

*1:表中、「皆反対」と表示したのは、今日亀井静香氏らが立ち上げた、「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」のこと