政治に、国民に歯向かう組織の代表者が必要か
民主党のある議員が、つぎのようなツイートをしています。
日銀人事。私は岩田規久男氏の副総裁案に反対です。民主党は6条件の1つに「政府と緊密な連携を行いつつ、金融政策の独立性を堅持する能力」を挙げてきました。岩田氏は日銀法改正を繰り返し主張し、インフレ目標が達成できなかった場合の総裁解任権を明定すべきという立場。党でしっかり議論します。
津村啓介@Tsumura_Keisuke
金融政策で、手段の独立性は安倍首相も認めているところです。
となると、津村衆議院議員の言う日銀の独立性とは目的の独立性に他なりません。
つまり津村議員は日銀には好きにさせろ、と。
津村議員は元日銀職員だそうです。
津村議員は自分が国民から間接的に選ばれた(2012年、岡山2区小選挙区では落選、中国比例区で復活)という立場を忘れ、自ら属していた組織代表のつもりのようですが、バブル崩壊以降の日銀は国民に取って邪魔にはなっても何ら有益な施策を打ち出せていません。
それ故に、日銀を強く批判してきた黒田氏や岩田規久男氏が日銀の総裁・副総裁に推される状況となったわけです。
この津村氏のように、国民に歯向かう組織代表の国会議員などひとりも要らないと思うのは私ばかりではないでしょう。
【追記2012.02.26】
シェイブテイル@shavetailより
@Tsumura_Keisukeネット選挙時代を先取りして、ブログにあなたのツイートについて書きました。 反論があるならどうぞ。 / “国民に歯向かう組織の代表者が必要か - シェイブテイル日記”
と書いたら、ご本人から淡白な返事がきました。
読みました。特に感想ありません。 RT @shavetail: @Tsumura_Keisuke
老婆心ながら。 シェイブテイル@shavetail
@Tsumura_Keisuke 安倍首相はいまのところ、日銀が成果を出せば日銀法改正には踏み切らない、という立場のようです。しかし万が一、岩田規久男先生が副総裁になれないなどという事態をあなた達が招けば、逆に日銀法改正はせざるを得ないという判断に傾くでしょうね。
ま、東大出の津村氏のことですから、それくらい百も承知、でしょうね。
国民経済が痛むことより、また結果的に出身組織が迷惑しても、出身組織に忠誠心を見せる方が大事ってことなんででしょう。