シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

来年度予算で、何がしたいのかがまだ見えてきません

昨日15日、各省庁から概算要求が出されました。
総額90兆円超。

こども手当 2,3兆円、 高速道路無料化6000億円、 公立高校無料化4500億円。
ここまでだけで、3.5兆円近い金額ですが、これらは結局何を目指す政策なのでしょうか?

子供手当てや公立高校無料化で、各家庭に月々数万円の補助金をばら撒くのが少子化対策に有効か、検証はしたんでしょうか。
少子化対策をするのであれば、保育所の待機児童問題など、こどもを生んで保育しやすい環境整備が急がれるでしょう。 

また、地球温暖化対策に5000億円以上投じる案も高速道路無料化と同時に出ています。
地球温暖化対策自身はそれで結構かとは思いますが、高速道路の無料化で、自家用車よりも輸送単位あたりの二酸化炭素排出量が少ない鉄道・バスなどの公共交通機関にダメージを与える政策を上げているのとどう整合性が取れているのでしょうか。

そもそも、高速道路無料化は、もし景気対策のつもりで施行を目指しているとしたら、その財源が税金ですから、高速道路非利用者から高速道路利用者への所得移転に過ぎません。 まったく景気にはニュートラルか、もしくは事業者の利便性を奪って消費者に利便性を付け替えていますから、景気にはマイナスかもしれません。 高速道路無料化で一体何がしたいのかを財源・副作用と共に明らかにして欲しいところです。

今のところ、国家戦略室と呼ばれる組織が何を考えどう動いているのか、国民の目には見えにくいところですが、まずは大きい戦略・方向性を示し、これに肉付けをする形で具体的施策を定める、という手順で政策立案されることを望みたいところです。