高速道路無料化
自民党は高速道路の土日祝日上限1000円を2011年3月まで続ける、という。
これに対し、民主党は高速道路無料化を打ち出している。
高速道路無料化となれば、今の土日祝日の極端な高速道路渋滞は解消するだろう。
しかし、高速道路無料化を所得の再配分という観点で見るとどうだろうか。
立正大学経済学部・藤岡明房教授によれば、
「民主党は、高速道路建設費と借金返済、維持費を税金で賄う、としている。 その額は年間1.76兆円。 4人家族では年間6万円を、高速道路を利用する、しないにかかわらず負担することになる、という。 結局毎日通勤などで高速道路を利用する人なら民主党の政策のほうが自民党の政策よりも年間20万円以上得、だという。 一方月に1回しか利用しない人なら、自民党の政策の方が3万円得、更にまったく高速道路を利用しない場合、自民党の政策の方が年間6万円得になるという。
民主党のマニフェストでも、高速道路無料化は謳うが、その財源までは示さないため、政策へのイメージが歪んで伝わってしまう。
麻生太郎ではないが、「財源を示さない施策は無責任」だと思う。