シェイブテイル日記2

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円高はどこまでいくのか

円高が続いています。 昨日、一昨日と、瞬間的には80円台後半をつけ、これまでの史上最高値(1995年4月19日の79円75銭)が視野に入ってきました。

今後どこまで円高が進行するのか気になるところです。
それとも政府日銀の市場介入でこのへんで円安に反転するのか?

数日前にお話をしましたソロスチャートについて、
2010年部分はどうなっているでしょうか。
これをみると、2000年から2006年にかけてのソロスチャートは円高方向に乖離がありました(相場に対し、ソロスチャートが上)。 ところが現在は円安方向にマイナス乖離しています。

乖離が起こる理由として考えられるのは両国の実質金利差です。
下の図では両国の名目金利差と円買い・円売りの方向を示しています。

(昨日まで、この図をアップし落としていました。既にご覧になった方、失礼しました)

これによれば、日米名目金利差が「なぜか」2%を超えると円買いと円売りが反転するようです。
名目金利差が2%ということは、以前高橋氏が指摘していた、名目・実質金利差(このブログの中段)1.9%にほぼ相当しますので、「日米名目金利差が「なぜか」2%を超えると円買いと円売りが反転する」とは、実は「日米実質金利差が0%を境に反転すれば、円買い・円売りも反転する」、という極めて納得しやすい話に言い換えることができます。
ただ、ドル円チャートの中程度の凹凸にはこの実質金利差は効いているようですが、大きなトレンドはソロスチャートで示される日米のベースマネー量比が支配しているようです。

となってくると、現在はあるべき姿との比較では、とんでもない円安で、今後はソロスチャート、実態は日本のベースマネー不足に引きずられ、70円割れが近いような気がします。
日銀が札を刷らないなら、政府が政府紙幣を刷ってもいいのですから、円高回避の手はいくつもあるのです。

なお、このブログは、相場を占うことを目的とはしておりません。
当然ながら、投資は自己責任でお願いします。

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