シェイブテイルのデフレ脱却実践記

シェイブテイル日記ではデフレ経済研究を行ってきました。今後はこれをデフレ脱却実践につなげます。

民主主義とは無関係であっても「最後は数だ」!


1.狂気の沙汰も数次第
あるご婦人から伺った話です。
何年か前、同居されていたおばあさんが90歳を超えた頃から、可怪(オカ)しくなっていったそうです。

普通のテーブルの上を、「アリが這っている。」と言い始めたあたりから言動が変になったそうです。
そうかと思えば、しばらくすると壁と天井の境目を見つめ、「兵隊さんが降りてきている。」などと訳の分からない話をし始めたそうです。*1

そのご婦人は義理の娘で、おばあさんと血の繋がった旦那さんと、「おばあちゃん、最近気味の悪いことを言い出したねぇ…。幻覚が見えるのかもしれないね。」というような話し合いをした後、おばあちゃんを連れて近所の精神科医を訪ねたとのこと。ところが医師の前ではおばあちゃんはテーブル蟻の話も天井の兵隊の話もしなかったので、一応年のせいとなったそうです。

病名はその時はわからなかったそうですが、手が震え、口をモグモグさせたり、すり足だったり、統合失調症の薬は効くのは効くが副作用が強く出たりで、なかなか症状は安定しなかったようです*2 

さて、薬が合わずに治療をしなかったおばあちゃんと実の息子は当然ながらテーブルの上の蟻が居るのかいないのかをめぐりその後も度々親子でバトルを繰り広げていたようです。

ただ、そのおばあちゃんと血の繋がったご主人は根負けしたのか、「俺にもアリが見えるよ」と言い出したとか。

そうなると、3人ぐらしのこの家では、「アリが見える人」1:「アリが見えない人」2の世界から、突然にして「アリが見える人」2:「ありが見えない人」1の世界へ大逆転。おばあちゃんは息子に「やはり見えるのかい(笑)」と大喜び。

収まらないのは少数派に転落した奥さん(私の知人の婦人)。一家で唯一ありが見えなくなってしまい、90おばあちゃんと息子の関係が修復するのと反比例して夫婦仲は急速に冷えた、とか。

この幻覚が見えるおばあちゃんが恐らく罹っていたとかんがえられるレビー小体症は以前はパーキンソン病という病気(すり足・震えなどが出る)とここのおばあちゃんのようなレビー小体型痴呆症という別々の病気と考えられてきたものが、実は相当重なった病気における、主症状の違い、という風に考え方が変わってきたそうです。そして以前は特殊な痴呆と考えられていたのが意外なほど多数の老人が罹患していると考えられているとのこと。

脳内の視覚を司る部分と見えているものが何かを統合して理解する部分が共にレビー小体という異常タンパクで侵されると、実物と区別のつき難い幻覚が見える、というのがレビー小体型痴呆のメカニズムだということです。*3

 このような「レビートリビア」一旦はおくとしても、面白いことには(=知人の婦人には面白くないことには)その日以降、その家の奥さんは一家で唯一、蟻が見えない視覚が異常な人に転落してしまったとのこと。
 当然ながらおばあちゃんが寝静まった後には激しい夫婦げんかがあったそうですが。

ここで教訓めいたことを言えば、狂気でさえも多数決になっているんですね。

2. 地の利のない羽柴秀吉軍でも勝敗は数次第
 主君織田信長より中国攻めの総司令官に任じられていた羽柴秀吉天正10年(1582年)3月織田側の大将として毛利氏と対峙していました。 大雨続きという天候も味方し、持久戦を有利に戦っていた羽柴秀吉は、6月2日に本能寺の変の報に接したとされています。 秀吉から毛利氏との講和を任された黒田官兵衛は、備中高松城毛利輝元と講和した時、講和の印として、小早川隆景から毛利の旗20本、宇喜多秀家からも宇喜多の旗10本を借り受けたとのことです。

信長を斃して馬騰がる明智光秀が待ち受けている天王山に、羽柴軍がいわゆる中国大返しで到着すると、おどろくべきことに、秀吉軍の旗幟の中になんとごく最近まで羽柴・黒田軍らと対峙していたはずの毛利氏の旗幟が掲げられ、地の利があったはずの明智光秀は大混乱、羽柴軍は明智軍を撃破しました。

3. 不祥事発覚でも数次第
次は少々侘しい例ですが、最近で言えば例えばJR北海道は何度となく不祥事を引き起こし、経営者に近い従業員が揃って頭を下げました。某自治体でのいじめ自殺事件でも市や教育関係者は報道陣の前で、これまた揃って頭を下げざるを得なくなりました。

でもよく考えると頭を下げるだけ、のことですから、多数の報道陣の前に当事者がたった一人で頭を下げる方が誠実味がある、という考え方もできるでしょう。なのに、不祥事が発生すればなぜか横長テーブルを報道人の前に置き、全員が起立して、判でついたように禿頭で深々と詫びるために一礼します。これは何を意味するのでしょうか。

もし、JR北海道や某市でのいじめ自殺などの不祥事で、本当に責任がある人がただ一人で頭を下げれば、まるで1対多数(報道陣)のイジメ状態が完成します。報道陣は社会正義をかさにきて、質問したい放題、言いたい放題(そして肝心の売上部数拡大し放題)となるでしょう。ところが、謝るほうが1名ではなく複数名であった場合、そういた事態(質問したい放題、言いたい放題)は実現しにくくなります。 つまり完全な守勢においてさえ、数次第ということになります。

4. シェイブテイルができるだけ多くのアミーゴを求める理由
ちょっとネタばらし気味ですが、上記1,2,3と主旨は同じなのですね。
その反面教師となる体験談もしています。
先日お会いした議員さんはマクロ経済の知識は贔屓目に見ても私の半分もありませんでした。
ところが、1対1で会ったのが運の尽きでした。意見が平行線ならば、「エライ方の意見が真実」に決っていることを忘れていました。 *4

もし私と同じレベルのマクロ経済の知識があるものがあと2,3人同席していれば、財務省の人なら信じていそう()なご高説*5を、私が一方的に黙って聞かされる羽目にはならなかったでしょう。

人生、数は多いほうが勝ち、なのです。
もっと踏み込んで言うならば 人生そのものが、共鳴者数を競うゲームだとさえ言えそうです。

まぁ、いわゆる数とはいっても、黒田官兵衛のように人ではなく旗の数という場合もあることは知っておいて損がないですね。

*1:何でも壁と天井の境目が黒く裂けてそこから兵隊さんが降りてくるのだそうで

*2:ネットで調べると、どうやらこのおばあちゃんの症状はレビー小体型痴呆にそっくりですね。

*3:この項の記述については、私は医者ではないので詳細まで正しいかは保証しかねます。→【追記H26.1.26】レビー小体自身がレビー小体型痴呆の原因といった因果関係には否定的なコメントをいただきました。やはり正確性には掛けるうわさ話でしたが、挿話のひとつという程度でお考え下さい。

*4:だからこそそのご本人が見ている可能性があるTwitterでご本人がおっしゃった消費税の悪影響対策の妥当性について、Twitterで皆さんにお伺いしてみせたのです。https://twitter.com/shavetail/status/425978366278127616

*5:マクロ経済学的な奇説とも言う