シェイブテイルのデフレ脱却実践記

シェイブテイル日記ではデフレ経済研究を行ってきました。今後はこれをデフレ脱却実践につなげます。

自信を持って間違えたオウム真理教エリートたち

 先日、オウム真理教の特別手配犯の最後の一人、高橋克也容疑者が捕まりました。
 今日のそこまで言って委員会には、元オウム真理教で広報を務めていた上祐史浩氏(現在、宗教団体ひかりの輪代表)が出演し、オウム真理教が引き起こした一連の事件についてその「真相」を語っていました。


辛坊 本日お招きしたのは宗教団体ひかりの輪代表、上祐史浩さん。 

ナレーター オウム真理教は1989年東京都から宗教団体としての認証を得、神秘体験・超常現象を宣伝し、若者を中心に急速に信者を増やしました。
1989年11月。 坂本弁護士一家殺害事件
1994年6月。松本サリン事件。
1995年2月。 刈谷さん拉致監禁致死事件。
そして。同じ年の3月20日。 地下鉄サリン事件。 死者13人と6000人以上の被害者を出した。
一体、オウム真理教は何をしたかったのか。また何を目指していたのか。
オウム真理教を追い続けたジャーナリスト・有田芳生氏はこう語る。

有田氏 オウム真理教が国家権力を獲得することによって、祭政一致の専制国家を作ることを目指したんです。 その中心に麻原彰晃を据える。そのために一連の事件を引き起こしたのです。

辛坊 今17年前のあなたが映っていましたが、あれを見て今どう思います?

上祐 いわゆるマインドコントロールですね。当時のオウムというのは、麻原彰晃を特別視して、また自分たちを特別視して、この日本を武力によってでも作り変えるというような思想だったと思います。

勝谷 上祐さん自身は、マインドコントロールが解けたというきっかけはなんだったんでしょうか。

上祐 麻原彰晃の予言が、例えば1997年には日米が対決する形でハルマゲドンが起こるとか、そういった予言が当たらなくなった97年以降、2007年位までかけて、徐々に徐々に解けていったと思います。

辛坊 当時オウムが地下鉄サリン事件に関与していることは知っていましたか? サリン事件後のインタビューでは資料を後に投げて、完全に否定していましたが。

上祐 1995年の段階で知っていました。 (会場からどよめき)

宮崎 やったこと自身は正しいと思っていたんですか?

上祐 当時は教祖を盲信していましたから、間違っているとまでは考えませんでした。

宮崎 現在までに事件を起こした麻原や信者たちに死刑判決などが出ていますが、このことにはどう思いますか?

上祐 平田・菊池・高橋といった容疑者は当時の教団内での地位が私よりも下だったにもかかわらず、17年もの逃亡を続け、これから重い刑に服さねばならないことには私としては一生十字架のように背負って行くことになるでしょう。また被害者の方たちにはなるべく賠償に努めていく、そう思っています。

辛坊 現在容疑者の内、13人は死刑執行を待っている段階です。上祐さんはこの死刑執行はすべきだとおもいますか?

上祐 死刑執行はすべきだと思います。 特に麻原彰晃は。 現在のアレフはいまだに麻原彰晃信仰を深めていて、彼らの信仰が弱まるとすれば、麻原の死刑執行を急ぐべきだと思います。

上祐 麻原自身は、日本や家族に対する憎しみから反社会的活動をすることになったと思いますが、信者によっては、麻原に認めて欲しかったというものもいれば、教祖とともに武力革命をすることに何か虚栄心を満たされるというものもいたでしょう。

辛坊 一流の大学を出てちゃんと就職もしたあなたたちが、麻原の宗教にはまったのはなぜ?

上祐 ひとつには神秘体験だと思います。ヨガの瞑想をしているなかで、体から(魂が)出ていったり、前世のビジョンを見たりして輪廻転生を感じるようになり、その輪廻転生を麻原がコントロールできるということで、「前世もお前たちと一緒に戦ってきたんだ」といったりして。

田島 上祐さんは地下鉄サリン事件には参加していなかったんでしょう?

辛坊 参加しいていたら、ここには居られませんよ。(笑)

上祐 それは教祖に聞いてもらわないとわかりませんが、当時はロシアにいました。ロシアでは(3万人の信者を得るようになったのは)ソ連崩壊直後で、それまでの宗教への不信感などがあったのだと思います。

辛坊 地下鉄サリン事件では完全なアリバイがある。しかし坂本弁護士一家殺害事件では近くに居たので、事実は知っていたのでしょう。

上祐 麻原からやったという事実に近いものは聞かされていました。

宮島 私が上祐さんが言っていることは自己弁護にすぎないと思います。 あなたを許せないのは、坂本さんのお母さんが子どもを探して欲しいといっているのに、それをあなたが先頭に立って嘲笑罵倒しています。それを今になってマインドコントロールで、申し訳ないなどと言うのは許せない。 あなた達にはエリート意識というのがあった筈だ。 ロシアではどのような活動をしていたのか。

上祐 当時としては相当額、一億円位の献金をロシアの(オレグ・)ロボフ氏に渡したことで、エリツィンに会えたり便宜を図ってもらったりしていました。

(中略)

勝谷 LSDなどを使って、神秘体験をさせたりすることで、信者を増やすなどしていたんです。

上祐 麻原にチベット高僧が警告を与えた言葉に、「神秘体験は解脱とは違う」というのがありました。

辛坊 オウムが一連の事件を起こすに際して、どこかで引き返すということができたと思うのですが?

上祐 やはり、神秘体験に基づく世界観で(引き返せなかったのだと)。

上祐 現在の光の輪では、オウム真理教が絶対の教祖を立ててああなったということで、対象を絶対視せずに良い所を学んでもらうようにしています。

勝谷 それでも宗教から離れないのはなぜ?

上祐 宗教と宗教でないものの区別は難しいかもしれませんが、一般的な豊かさを中心とするような価値観には生きがいを見いだせず、もっと精神的なものが欲しかったというか。

宮崎 ではなぜ、既存の宗教に帰依することはなかったのでしょう。

上祐 既存の宗教はその一部が形骸化していたり、また別の誰かへの絶対的帰依を求めたりということで、第二のオウムになりたくはなかったということです。

 シェイブテイルは地下鉄サリン事件後1ヶ月ほど経った東京で、まるで昨日のことのように事件について語る人々と会い、そのインパクトの大きさを改めて感じたものです。 この事件でも自分に自信を持ち過ぎる人々がマインドコントロールされることの恐ろしさが浮き彫りとなっています。 *1

*1:「この事件でも」、というのは最近の政界・マスコミの自信を持って間違えている人々に思いを重ねてみました。