今朝の日経。ふたつの良いニュース
今日の報道では、ふたつ嬉しいニュースがありました。
事実上、厚労省が混合診療を導入に踏み切ることになったこと。
そしてもうひとつは、事実上、橋下氏が引退の幕引き作業に入ったことです。
【1】事実上の混合診療導入案
新薬、保険適用に新基準 費用対効果で審査
16年度めど、医療費抑制へ患者負担増
政府は薬や医療機器の公的保険への適用を厳しくする新基準を作る方針を固めた。効果に比べ過大な費用がかかるものは適用しない。2016年度をめどに一部で導入する。公的医療費の増加を抑え、制度を支える国民負担を和らげる。適用外となる高額の先進医療は、一部費用を公的保険で補う仕組みを拡充し、希望者は利用できるようにする。
厚生労働省が新基準の「費用対効果評価」の設計を始め、年内に対象分野や審査基準をまとめる。来春から製薬企業から関連データを集める。先行導入の候補は高額の抗がん剤や生活習慣病の薬、心臓ペースメーカーなどだ。将来は全面導入を検討する。
新薬は有効性や安全性を確認する薬事承認審査にかかる。現在は承認された薬は、ほぼ全て公的保険が適用されている。全ての薬を誰でも使えるようにするのが皆保険の理念のためだ。結果的に高額なわりに効果が低い薬も大量に公的保険に適用されている。保険適用だと少ない負担で高額の薬を使えるため患者はコスト意識が薄れやすい。
英国では費用に対する延命効果や生活の質の改善などを指標化し、基準を下回れば保険適用を見送っている。抗がん剤の場合、薬代が3万ポンド(約500万円)以内で1年間普通に暮らせなければ保険適用されにくい。日本では保険がきく抗がん剤「アバスチン」などは英国では適用が見送られている。
新基準は英国などを参考に設計する。新薬にかかる費用に対し(1)どれぐらい延命効果があるのか(2)既存の薬などと比べて治療効果が高いのか(3)生活の質はどれだけ改善するのか――などだ。政府の専門組織が審査する。
基準に届かなかった新薬は原則、公的保険を適用しない。いったん保険適用した後2〜3年後に改めて審査し、見込みを下回れば保険から外す案もある。
一方、費用対効果に基づき薬の保険適用を厳しくすると、製薬企業の新薬開発意欲は弱まる恐れもある。創薬意欲をそがないために、保険適用外となった場合でも、先進的な薬や医療機器は費用の一部を公的保険で賄う「混合診療」の拡充で対応することを検討する。
現在、混合診療は原則禁止で、公的保険に適用するまでの暫定措置という位置づけで例外的に認められているだけだ。公的保険から外れた薬の多くは患者が全額負担するしかない。混合診療を拡充し、公的保険を外れた薬を使いたい患者の選択肢を広げる。
日経新聞 2014年2月2日朝刊
医療給付費は毎年1兆円のペースで増えている。保険適用を厳しくすると「所得によって医療サービスに格差が生まれる」と反発が出る可能性はある。ただ、現状のままでは、企業や個人が負担する保険料の引き上げや税負担増に拍車がかかる。平等に保険でカバーする医療と、患者が自ら自己負担で選択する医療の最適なバランスを考える必要がある。
【2】事実上の橋下引退宣言
橋下氏の賭け、維新動揺 出直し市長選へ
野党再編に遅れも
日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が1日、大阪都構想の実現に向けて市長をいったん辞職し、出直し選に立候補する意向を表明した。選挙戦に勝って民意のお墨つきを得る狙いだが、苦戦すれば自身にとどまらず、橋下氏に頼ってきた維新も求心力を失いかねない。維新の顔が国政と距離を置く賭けに出ることで、野党再編の動きにもブレーキがかかりそうだ。
日経新聞 2014年2月2日朝刊
「都構想を実現するため、今後、皆さんに日本維新の会を託す」。橋下氏は党大会の冒頭であいさつし、当面は国政から手を引き、都構想に専念する考えを表明した。
大会後の地域政党「大阪維新の会」の会合では「(出直し選に)もし負けたときは2人とも政界から身を引こう」と述べ、タッグを組む松井一郎幹事長(大阪府知事)と共に政界から引退する考えを示した。
橋下氏の市長選出馬には維新としてもリスクを負う。橋下氏が敗北すれば、同党がばらばらになる可能性もあるためだ。平沼赳夫国会議員団代表は記者会見で「推移を見守っていきたい」と述べるにとどめた。
橋下氏がかねて主張する野党再編にも響く。
結党以来2回目となる今回の党大会では「政権交代の受け皿となる真の改革勢力を結集する」との宣言を盛った2014年活動方針を採択した。
党綱領の憲法に関する表現は「絶対平和という非現実的な共同幻想を押しつけた元凶」との従来の記述を削除し「国家・民族、国民の自立を損なわせしめた占領憲法を大幅に改正し、国家を立て直す」に変更した。
いずれも野党再編に向け、維新との合流を探る結いの党や民主党の一部勢力に配慮した。
ただ、橋下氏の大阪市長選出馬で状況は変わった。旗振り役が不在となると、再編の動きが鈍るとの見方がある。
みんなの党の渡辺喜美代表は青森市内で記者団に「維新には遠心力が働く」と指摘。結いの江田憲司代表は日本経済新聞の取材に「野党再編にはあまり影響はない」と語った。自民党の高市早苗政調会長は「気に入らないことがあるからと、税金を浪費して選挙をすることに正統性はない」と批判した。
公明とあつれき
今回の一連の動きの背景には、蜜月だった維新と公明党との関係崩壊も響いている。維新は12年衆院選で公明候補が出馬した小選挙区で、候補擁立を見送った。
橋下氏は党大会で「都構想を進めてくれるということだから(選挙協力を)やった」と指摘。都構想協議で、公明党が協力しない姿勢を「約束違反だ」と断じた。
その公明党は安倍政権の保守化を強く警戒。集団的自衛権の行使や、教育委員会改革などで安倍政権との連携に動く維新に不快感を隠さない。公明党幹部の1人は「自民は公明を取るのか、維新を選ぶのかの二択だ」と揺さぶりをかける。
無意味な混合診療締め出し、無意味な都構想といったピント外れ政治がふたつ消えるというのは結構なことです。
次の願いとしては、日本の政治経済混乱の元凶、デフレからの脱却に1日も早く政治の焦点が絞られることを祈ります。1日も早いデフレ脱却・消費税増税悪影響緩和策を望まれる方は、ぜひ筆者(シェイブテイル)をTwitter上でフォローしてください。
https://twitter.com/shavetail反デフレ・反消費税という考え方のマクロ経済学的基盤
【消費税】
◯安部首相でさえ、国会答弁で語る「消費税増税分は専ら社会保障費として使う」、というのはウソだとしっていますか?
消費税増税使途にみる財政危機とデフレ -http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20131117
◯そして消費税により多くの人命が失われています。恐らく8%増税10%増税でも同様に消費税に殺される犠牲者が多数でるのでしょう。
欠陥消費税は大量殺人税制 -http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20130929
【国債残高不安】
◯国、正確に言えば、政府の債務は、我々家計が債務を負った状態とは大変違っています。その大きな理由は国には徴税権や通貨発行権といった家計・企業には存在しない権利があるからです。
国の債務の何が問題か - http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20120721
日本国債は暴落するか、させられるのか - http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20130928
国の債務は返済の必要がないという本質 - http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20130810
◯景気が回復すると、金利が急上昇し国債価格暴落して大変なことに、という説があります。でもそんなことにはなりません。
自ら名目GDPを減らす不思議の国・日本 - http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20130922
◯日本の債務膨張は尋常ではないという意見も。でもそれは本当でしょうか。
現代日本の政府債務膨張は異常か - http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20130921
◯昭和恐慌では、農村で借金のために娘を売るなど悲惨な経済状況を生み出しました。
その昭和恐慌はなぜ発生したのでしょう?
昭和恐慌は「一人当り90円の借金」を返済しようとして発生した - http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20130904
【通貨とは何か】
◯デフレや消費税について考えていくと、どうしても現代の貨幣についても考えざるを得なくなってきます。 現代の先進国が採用する「管理通貨制度」「不換紙幣」というものは普通に考える常識からはかけ離れた存在です。何しろ兌換紙幣はその裏付けが正貨(金)とされていましたが、現代の不換紙幣は裏付けは誰かの負債なんですね。金といういかにも価値がありそうなものをベースにした兌換紙幣の感覚で、負債という負の価値をベースにした現代紙幣について考えると常識が外れることがしばしば生じます。
国の債務を全て返済すれば何が起きるのか - http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20120719
◯通貨そのものの歴史、貨幣史というものも調べてみると結構面白いものです。
お金の成り立ちとその背景-NHKスペシャル「ヒューマンなぜ人間になれたのか第4集」より-http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20120301/p1
(注:このエントリーでは、一部不正確な記述を修正していない部分がありますのでご注意を)
【リフレ政策】
アベノミクスでの株価上昇を目の当たりにしてさえも、「リフレ政策は失敗するという論調」も今もって語る人々がいます。
新井白石の失敗もリフレ政策の失敗? - http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20130926#
反デフレ・反消費税アミーゴ党設立趣旨書(草稿)
1設立目的
◯デフレ脱却・消費税悪影響緩和を実現する2.党名・略称
◯反デフレ・反消費税アミーゴ党(「アミーゴ党」)
3.以下の「参加資格」設定理由
・政治では、常に「数は力」。
4.参加資格以下のどれかひとつ以上に該当する全ての人(未成年・外国人も歓迎)
1)微力でも「1設立目的」に協力したい方
2)協力まではできないが「1設立目的」に心から賛同していただける方
・アミーゴ党以外の、既に参加している組織・企業・政党・団体によらず参加可能。
例)日本商工会議所(消費税賛成)傘下の企業団体に所属しているが消費税反対だという人
・既に党派を支持している人。例えば、共産党、日本幸福実現党、みんなの党、自民党、公明党、民主党などの党員または、支援者・支持者だが、デフレ経済または消費税増税に反対する人 ・
支持政党はないがデフレ経済または消費税反対
5.現在の参加方法
◯党首(シェイブテイル)をTwitterでフォローすること。
(フォローはこちらからどうぞ)→https://twitter.com/shavetail
◯党首が相互フォローした段階で入党承認されたものとする。
6.党費などの義務
・党員の義務は、各種選挙では「アミーゴ党」またはアミーゴ党同様に反デフレ、反消費税またはその悪影響緩和政策を掲げる党に投票すること。
・当面党費の徴収はしない(党として現段階では協力スポンサー探しもしていなければ、また2016年まで大きな国政選挙もないので)
7.党員募集目標について
1)まず100名。相互フォローで自動承認というルールから既にクリア。
2) ついで1,000名。上記同様、既にクリア。
(いかにデフレ下の消費税が有害無益であるか、いかに日本の財政が健全であるか、いかに日本の政治家・経済学者・マスコミ評論家が国家より自分の利益しか考えていいない結果、デフレを招いているという内容を詳しく記した、シェイブテイル日記の読者として1300名近い方々がこれまでに既にフォローされていました)
【H26.1.31追記】現在党員数1,741名です。
3)3,000名
4)10,000名
潜在的には党の主旨に賛同する日本人は100,000,000名(1億人)いるとかんがえられる。Twitter利用者はその1/10、1千万人。まずはその1/1,000の1万人をアミーゴ党員とすることを目指す。 将来的には他のSNSなどアミーゴ(党員)増加手段も加える。
★いま、なぜ反デフレが必要かについては兄弟ブログ「シェイブテイル日記」をご覧ください。デフレ・消費税、国債・貨幣について考察したブログ
以上
’16年の政界台風の目は既存政党ではない
❏日本経済シナリオを予測の前提と客観状況
現在判明している日本経済の予定としては、今年4月の消費税8%への増税から2016年夏に実施される可能性がある衆参同日選挙までいくつか知られています。これらの既に決まっているスケジュールを時系列に並べてみたのが図表1です。
消費税は10%増税までほぼ確定している
図表1 第二次安倍内閣と消費税増税のスケジュール
出所:各種報道による。但し来年春の経済的理由による自殺者急増は、1997年の橋本消費税プラス2%増税からのアナロジー。
今年夏頃の政府支出拡大は、増税派・反増税派ともに反対する理由がない。
何故ならば、今年秋の経済指標が悪ければ安倍首相が10%増税に躊躇する可能性が出てくるので、財務省は今年秋の経済指標を良くする必要がある。
財務省は政府支出は自由にコントロールすることができるので、名目GDPを一時的に
改善させることで、10%増税への反対理由を抹殺できる。❏'16年衆参選挙の台風の目は現在の既存政党ではない
こうしてみますと、
●今年暮れから2015年初までには消費税は15年10月の消費税10%が決定している。
●新興国では現在翳りが生じているアルゼンチンだけでなく中国やモルガン・スタンレーのいう通貨危機懸念国FRAGILE5(ブラジル、トルコ、南アフリカ、インド、インドネシア)などにもショックが及んでいる可能性がある。
●自殺者統計で誰の目にも自殺者急増が明らかとなる。
●以上のことから、1997年の二の舞い以上の最悪経済が襲来したとことが誰の目にも明らかとなった直後に自民党総裁選がある。
●その時点で、安倍首相・菅官房長官を含め、最後まで消費税に反対した人は、自民党内にはただの一人もいない。
●公明党・民主党・維新の会なども全て消費税に賛成している。
●消費税に反対した左派の共産党などは、天皇制や憲法9条など、半世紀前からの自論に拘泥し、いかにも国民の目線から乖離している。従って、消費税に反対したのもマクロ経済への理解が他党より優るため、というよりも反自民・反権力のためであり、これら反政府的泡沫政党まではインナーサークル(政権に近い仲良しグループ)は洗脳をしなかったために過ぎない。
●みんなの党は党首がマクロ経済を一番理解している政党ではあるものの、求心力がなく遠心力しか働かないため、常に「みんなバラバラの党」のまま。党首が多数決の存在重要性を知るまでは選挙や意思決定のキャスティングボートとして勝てる要素がない。 *1。といったことから、マクロ経済的根拠から今から実施が決定している消費税増税の悪影響緩和策を唱え、デフレ脱却を党の第一目標とする政党が出現すれば、今は全くの泡沫政党であっても、2016年衆参同日選挙では政権奪取さえ夢ではないのかもしれません。
ただ、その政党は現在の既存政党やその離散集合・焼き直しではあり得ないのではないでしょうか。
*1:政党党首が多数決の存在を知らないは書き過ぎですので訂正しました。ただ、党首が多数決を軽視することは、原因が「重要性を知らない」でも「存在自体を知らない」でも、結果は同じことですね。
疲れる嫌な感じの彼/彼女と仲良くなれる方法がここにあるかも
誰だって、愉快な仲間たちに囲まれて過ごしたいもの。
だが人生、そうは問屋がおろさない。
だれにでも疲れる相手、嫌な奴ってのが居るもの。
もしいまそんな相手に振り回されていて、しかもその相手(上司やパートナーなど)と縁も切れない…、とお悩みのあなた。
正にそんなあなたのために書かれたような本がある。
相手が「嫌な相手」である理由が、意外にもあなたの話し方・聞き方にもあったりする、というある意味目からウロコのお話。
あなたに疲れる相手、嫌な奴がひとりでもいらっしゃるのなら一読される価値は十分にある。
ホームレスのH氏、働き始める
今朝、面白い光景を目撃しました。
私の分身が運営する「shavetailの白熱狂室」で、昨日少しだけ触れたホームレスのH氏(仮称)がなんと「自宅」とする駅の地下道内で働いていたのです。私の分身・シェイブテイル2とH氏の関わりについては、こちら…
アミーゴ教 教義第1条 - shavetailの白熱狂室
◯某駅地下道を棲家とするホームレス氏 参照昨晩、26日の段階では、H氏がまさか翌日朝には働いている、とは夢にも思いませんでした。
私の、勝手な希望的推測では…
1.シェイブテイル2がH氏の脱いでいた靴に、お布施千円をねじ込む。
2.H氏、好きなタバコ2箱に使ってしまい、それを自宅寝室の脇の、地下道床に吸い殻を並べて再び寝入る。
3.駅員さん(誰か分かりませんが、仮称Kさん)に、H氏の寝ている脇に並べられた多数の吸い殻を見つけられ、とがめられる。ただ、そのKさんが、上司に相談。4.翌日である今朝、H氏は、床掃除の雑巾1枚を手渡され、そのタバコの吸殻の他、地下道全体を掃除することで、1日食べられるだけの駄賃がもらえるようになった。
5.数時間後、這いつくばりながらも、雑巾一枚で嬉々として地下道掃除をするH氏にシェイブテイル2が遭遇、声をかけて、なぜ掃除で働けるようになったのか、(1〜4の経緯)をH氏から聴いた。という流れで、シェイブテイル2のお布施千円が化けたタバコの吸殻がきっかけとなり、発見者Kさんによる好意と機転のお陰で「タバコ好きのホームレス1名が掃除夫1名に昇格」、というハッピーエンドになったのではと思いました。
実際の話、先ほど見かけたH氏ほど、嬉しそうに床を磨いている掃除担当者はまだみたことがありません。
また好意の人、K氏が誰だか全く分かりません。なのに私がK氏と仮称したのは その行為はKeynesianの発想そのもの だったからです。
日本全体でも、政府・日銀が国債を原資に紙幣を発行し、H氏のようなホームレスに「労働の対価」を支払うなら、日本全体からホームレスとその対策費はぐんと減るのではないでしょうか。
アミーゴ教 教義第1条
◇引っ込み思案だった私
小学校のころは担任の女の先生に、家庭訪問などでは親に「少しおとなし過ぎるかも…」、といわれていた。
この傾向は成人しても残った。
とりわけ嫌な思い出は、当時同級生だった吃り(どもり)の友人の真似をしていたら、自分まで吃るようになった小学校3,4年頃。吃りの友人の真似なんて馬鹿なことをしたと思ったし、また喋るのが嫌になった。
◇成人してからも誤解されたことも
その後、吃りは小学校卒業までに無事治り、高校・大学・大学院・会社員と、社会的経験が多少できると、挨拶は大きな声でしなきゃ、とかまぁ、若い人が思うような向上心はそれなりにあって、努力して同僚や上司に挨拶するものの、どこかぎこちなく、当時の本人の自己評価とは逆に「真面目すぎるのか、面白みがないヤツ」という評価が定着してしまった。
◇それから随分年月が経ち…今では
☆この1週間で、知り合うことができた人々
(Twitterなどネット上は除く)
◯消防自動車の設計者
たまたま電車で図面を広げていたので、専門外かもとは思いつつもプラグイン・ハイブリッドについて質問し、満足できる答えを得て、「またいつかお会いしましょうw」と言って笑顔で別れた。
◯散歩をしていたコワモテ顔のおじさん
雑木林のそばで出会ったので、雑木林の中にある祠について教えてもらった。この人は意外に親切で、ついでに聞いた「この辺りに旅館に見えない商人宿はあるか」という私の斜め上質問にもすぐに答えてくれた。
◯近所の空き家の所有者
名前は知っていたものの互いに無関心だった。その所有者が何ヶ月ぶりかで、たまたまその空き家を掃除しに来たところだったので、いろいろとヨモヤマ話を。すると私が聞いていない購入価格、元の所有者の氏名や、この人は自分で買った住んだことがなく(投資目的だった?)、何度か人に貸しているが書類面接しているのでおかしな人は住まわせていないので私の家に迷惑はかけないとのこと(別に聞いてないんだけどね)。一旦別れた挙句、私の家をピンポンして、その人が私に、紙を。「これ、私の住所と携帯番号です」「万一不審なことが自分の空き家であれば連絡をお願いできますか」と丁寧に頼まれる。(それほど私を信用して個人情報明かしていいのかな?)
◯某駅地下道を棲家とするホームレス氏
何日も、ずーっと寝っぱなしで気にはなっていたが人物が不明なため、こっちは無視していた。でも寝っぱなしで死なれるとなんか嫌と思い、ボロ毛布をひっかぶって寝ていたホームレス氏(以下H氏と略)の、寝るために脱いでいた靴の片方に千円を突っ込みだまって去ろうとした所、気配に気がついたのか、私がH氏の家財道具泥棒だと思ったのか、キッと私を睨んだ。「あ、ごめんね。これでなんかうまいものでも食べてよ」と突っ込んだ千円札を取り出したところ、H氏、急に態度を改めペコペコと。ちょっといいことした気分。ところが翌日、同じ場所で毛布をひっかぶったH氏の近くに昨日はなかったタバコの吸殻が。更に翌日には吸い殻が増えてるし。タバコはやらない私としては「Hさんよ。あんたがホームレスになった理由がわかった気がするよ。でももう千円はあげられない」と心のなかでH氏に向かって話しかけ、我々の関係はそれっきりとなった。
【追記H26.1.27】もしかすると、このホームレス氏、急に運が巡ってきたのかも。
kwskはこちら。 http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20140127
◯吃りの中野さん
自分が小学生の時吃りだったことを告げたことがきっかけで、吃りの中野さんという人と仲良くなり、自分の経験を話したら、中野さんの吃りを治してあげられているようで、「こんなに自分の吃りが良くなるとは思ってもいませんでした。シェイブテイルさん(仮名)って神様みたいですよ」ととても血色のいい顔で感謝された。そういわれるとさすがに嬉しいシェイブテイル(仮名)だった。
◯某駅内で酒盛りしていたカナダ人・フランス人の二人のオヤジ
ま当然だけどまず ”Hi, may I join your party?" てな感じで酒盛りの二人に入り込み,15分位、ツタなーい英語で話し(自分の電車が来る前に) ”So...Anyway, Nice talking to you 2 guys, so long." (バイバイ)てな感じで別れた。
◇てな具合で
今ではかなり周囲との人間関係をコントロールできるようになった私です。
あくまでも自分との間の、人間関係のコントロールであり、相手そのものをコントロールする気はないけれどね。
で、そのコツはといえば。
ある意味、大変簡単。
世界中の誰も自分の敵はいないと思うこと。
そして街ですれ違う人々は、全員自分の古くからの友人と思うこと。
日本語の「友人」ってのはちょっと意味が重いかな。
ラテン系のアミーゴの方がニュアンスとしては近いかも。
あるいは人種のるつぼ米国で、まず初対面時点で "Hi, Im John. Nice to meet you"で握手していきなりトモダチモード、と同じですかね。
でも話しかけられた相手の方は必ずしもそうは思っていないので、スモールトーク(どうでもいいような天気・現在時間・電車の乗換など)で話しかけ、答えないのは論外として、心から古くからの友人のようにしてニッコリ話しかけた私への答え方がめんどくさそうだったら、その人と話すのは互いの時間の無駄ということで、(例えば時間を訊いた場合)「現在12時半ですか。自分の時計が狂っていてねwでもありがとう」程度で退散することにしています。半数以上の人は面倒臭がらないけれどね。 これがアミーゴ教(そんな宗教あったか)の教義第1条です。