シェイブテイルのデフレ脱却実践記

シェイブテイル日記ではデフレ経済研究を行ってきました。今後はこれをデフレ脱却実践につなげます。

「そこまで言って委員会」での黒田東彦評は?

今日の「そこまで言って委員会」では黒田東彦・次期日銀総裁候補について詳細に伝えています。

ナレーター1 「デフレ脱却に向けてやれることは何でもやるという姿勢を明確に打ち出す。」先日の衆議院所信聴取でこう語った次期日銀総裁候補の黒田東彦氏。 財務省出身で、現在はアジア開発銀行総裁。自らを曇りのないデフレファイターとアピールするこの人。でも実際はどんな人? ざっくばらんな人柄で愛称クロトン。

次期日銀総裁候補 黒田東彦(68) 主な経歴
1967年 東京大学法学部卒業 大蔵省(現財務省)入省
1999年 ミスター円榊原英資の後任として財務官に就任
2005年〜現在 アジア開発銀行総裁

ナレーター2 黒田氏が次期日銀総裁候補として推される理由は−
1.国際金融の分野で幅広い人脈を持っていること
2.安倍政権が掲げる大胆な金融緩和にも前向き
3.元財務官として為替を中心に市場を熟知していることも市場との対話が重要となる日銀総裁の条件に合致
アジア開発銀行総裁を務めていることから、世界への政策発信力にも期待されている。

ナレーター1 しかし、日銀総裁は国会の同意人事で、総裁就任には参院では野党の協力が不可欠。 当初、財務省出身者に大胆な金融緩和などできるはずがない、と野党の反発が予想されたが、黒田氏は財務省出身者としては珍しいことに、10年以上前からインフレ・ターゲット政策を支持していた人物で、自らを曇りのないデフレファイターとアピール。 また日銀バッシャー(批判者)としても有名で、白川日銀総裁とはすれ違っても挨拶もしないという噂も。

ナレーター2 そんな黒田氏に、参議院で黒田氏総裁就任のカギを握る民主党幹部は「反対する理由はない」と容認の姿勢。 しかしみんなの党の渡辺代表は「黒田氏は金融緩和手段のひとつ、外債購入に反対している」と述べ、起用に反対する考えを示している。

3月4日国会…
(黒田東彦)「私が日銀総裁に選任されたならば、2%の物価安定目標を一日も早く実現することが何よりも重要となる。」

ナレーター2 黒田氏がこう述べると、この一言で株は上がり円は安値に振れるという、就任前から大変な影響力を見せつけている。 そんな黒田氏の日銀総裁就任の問題点として、黒田氏が現職のアジア開発銀行総裁であることが挙げられる。アジア開発銀行は、経済成長、社会開発などを通じ、アジア太平洋地域の貧困削減に取り組んでおり、歴代総裁は全て日本人。黒田氏が任期を4年残して途中辞任すれば、加盟国から批判が出る、との指摘もあり、場合によっては日本が守ってきた総裁職を中国に譲る可能性も。

(「黒田東彦氏はデフレ脱却することができるか」という問いに、パネラー8名が全員「できる」と回答)
宮崎哲弥 黒田氏はまだ何をしたわけでもないが、これだけはっきりとデフレ脱却への意志を示すとこれだけ市場の反応があるということ。

辛坊治郎 今デパートの高級時計売り場がスゴくて、株で儲けた人たちにものすごい勢いで売れている。

宮崎 お金を血液に例えれば、今までドロドロで流れなかったものをサラサラにして流れるようにするのが、このアベノミクスの眼目なんだけれど、消費を楽しむだけでなく、やはり一般の人たちの給料が上がり、失業率はどんどん下がっていかなければならない。それでやっとこの政策が完結する。ことしからその兆候は出てくると思うけれど、それが完結するには二年位かかる。 …。 日銀総裁にはこれまでインフレファイターばかりがなってきた。インフレ率が1,2%になりそうになればそれを抑えこんできた。

加藤清隆 日銀総裁がデフレ容認論者というのが決定的に間違っている。

宮崎 かつて自公政権のころ、経済財政諮問会議というのがあって、月に一、二回会合があり、ここに日銀総裁も出る義務があった。その時に経済状況に関する情報交換を政府・日銀ですることが可能だったのに、民主党はそれを止めてしまった。

辛坊 今まで日本の経済界で大論争になっていたことに一定の方向性が見えてきて、夏の参議院選で自民党が勝ったらどんな政策も通らないという言い訳はできない状況になる。

宮崎 この二年で決着がつきます。

そこまで言って委員会に、上念司氏が登場し、「日本破綻は不可避」と主張する司会者の辛坊治郎氏を論破したのが昨年1月のことでした。*1

今日の辛坊氏のトーンは控えめに言ってもリフレ政策に中立的でした。そこには1年前の、司会者という立場も忘れてリフレ政策反対論をとうとうと述べた姿はありませんでした。
そもそも1年前に上念氏が登場した時には、パネラーへの質問はデフレ脱却ができるかどうかではなく、 「野田政権が唱えるように、消費税増税しなければ、日本は財政破綻する」というのはウソ? ホント? というものでした。

わずか1年間で、国民の常識というのも相当大きく変わるものなんですね。