シェイブテイルのデフレ脱却実践記

シェイブテイル日記ではデフレ経済研究を行ってきました。今後はこれをデフレ脱却実践につなげます。

破綻論者達全員が予測する日本破綻は61年先?

日本がデフレ不況から抜けだせず、国債が積み上がっていきます。
これはこれまでの数回のエントリーで書きましたように*1 日本のマネーが増えていることと裏腹ですから、国債については金利以外に心配はないことになります。

ただ、世の中にはたくさんの日本破綻論者もいます。これらの方々の声にもほんの少しだけ耳を傾けてみましょう。
図表1はシェイブテイルがネットで調べた日本破綻の予言者達が何年の段階で、いつ破綻を予測しているのかの一覧表です。

図表1 日本経済の破綻を予測する予言者達

これを見ますと、橋本政権で消費税を上げてデフレ不況に陥った1997年以降、連綿と日本破綻論が出ていることが分かります。 それぞれの破綻の予言によれば、平均6年足らずで破綻することになっています。
 ただ、これらの破綻予言は予言年により破綻予測年が後ろにずれる傾向があります。そこで図表1を予言年−破綻予測年の散布図に換えてみました。(図表2)

図表2 破綻予言者たちの予言年と破綻予測年
横軸:予言年 縦軸:破綻予測年

散布図には近似直線とその近似式も加えてみました。 この式を使えば、Y=Xと置いて、破綻予言者達全員が予測する日本破綻の年が計算されます。
その結果は、2073年。 このなかで繰り返し出てきている藤巻健史氏は1950年生まれだそうですから、予言者達の予測が当たる2073年には御年123才と泉重千代並の高齢となっていることになります。
また藤巻氏が自分の予言とアドバイスに従って、2002年に米ドルを1億円分購入していれば、現在は4000万円ほどの損失が出ているでしょう。 *2
このように、破綻予言者達の予測が逃げ水のように先へ先へと伸びていくのはなぜなのでしょう。
下の図表3はらばQというブログに出された、廣宮孝信氏の「アナタは勘違いしている?国の借金のウソ」という記事から引用した、政府の借金の状況と、家計・企業の預金の状況です。

図表3 政府の借金と民間預金の推移
出典:らばQ 「アナタは勘違いしている?国の借金のウソ

 これまでの過去数回のエントリーに書きましたように、政府の借金こそ民間に供給するマネーの元であり、デフレで供給されたマネーが銀行に回帰していると考えれば、政府の借金増は、デフレ日本でも預金を取り崩すどころか、逆にせっせと貯蓄に励む家計・企業の姿を示していると言えそうです。

破綻予言者たちは、政府の借金をあたかも個人の債務と同様に思い込む勘違いをして逃げ水のような破綻論を毎年のように書いていますが、彼らの予言よりはるかに確実なのは、破綻予言者たちの著書が数年後の中古本市場でタダ同然で取引されていることです。