関門大橋が出来た頃
前回に続いて、ピケティの所得データベースネタです。
まず米国から(図1)。
図1 米国の実質所得推移
出所:The World Top Income Database(ピケティ)
所得は2013年物価水準で実質化されている。
これを見たら米国民は「オーマイガッ!平均所得は上がっているのに、大半の国民の所得が下がっている! We are the 99%! ウォールストリートを占領だ」ってなりますよね。
ついで韓国(図2)。
図2 韓国の実質所得推移
出所は図1に同じ。所得は2012年物価水準で実質化されている。
韓国はこれ以前と1990年前後の下位90%群のデータは記載がない。
これを見た韓国人は「ウワッ!アメリカはまだましニダ。あちらはヨコバイ、こちらは低下。やはりサムスンに就職するか、それが出来なきゃ首くくるしかないニダ!」ってなりますよ。
そして日本(図3)。
図3 日本の実質所得推移
出所:図1に同じ。 2010年物価水準で実質化。
これを見た私の感想。
「…。 ヴァカじゃないの?」
2010年時点の日本人全体の平均収入が、オセロゲームが流行り、輪島が横綱になり、関門大橋が出来た1973年(昭和48年)水準に逆戻りしています。
それから5年。ピケティデータベースにデータはありませんが、消費税が上がった今の所得水準は更に時代を逆戻りしているでしょう。
ちなみにピケティの所得データベースでみると、これら三国を除けば大半の国で実質賃金は上がっています。
当たり前といえば当たり前ですが。