シェイブテイル日記2

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おカネがなければ裏だけ捨てろ?

シリーズ化できるほどはネタがない、考え落ち系経済コントの第二弾。
登場人物は、分厚い牛乳底メガネの某大学経済学部8年生、西武輝夫くんとその母親です。

(輝夫、背中をまるめてカッターナイフで一生懸命なにか工作中)

母親: 輝夫、さっきからゴソゴソと、一体なにしてるんだい?

輝夫: 今月バイトで稼いだカネ、もう殆ど使っちまってね。

母親: だから何を…。 えっ、お前。千円札を二枚に剥がしているんじゃないの。
   ちょっとー!お前バカじゃないの! それぞれ千円として使おうったって誰も受け取ってくれないよ。

輝夫: いやそうじゃないんだよ。
   かぁちゃんは知らないだろうけれど、千円札の裏付けは千円の政府の借金なんだよ。
   だから裏の借金、マイナス千円を剥がして捨てて、表だけにすれば二千円になるかと思って。

母親: バカだねぇ。また大学でワケの分からないことを習ってきたようだね。
   
   世の中の人はおカネの裏付けが何かなんて誰も考えちゃいないんだよ。
   おカネを渡してちゃ〜んと大根とお釣り返してくれりゃぁそれでいいんだよっ。

   新聞だって見てご覧よ。政府の借金が大変だって書いてあるすぐその隣には、
   アメリカが借金返済できなくなりそうだから安全な円が高くなっている 
って書いてあるだろ。
  

輝夫: 言われてみればそんな気もしてきたなぁ。
   でもね、今の政府、実際消費税上げて、政府の借金を減らそうとしているみたいだよ。
   おカネの裏付けが政府の借金なんだから、裏が減れば、その分表だって減るはずだよね。 
   消費税上げて、おカネを減らす政策なんて意味があるのかなぁ。

ちゃんちゃん♪

安倍首相は社会保障制度維持のためと、消費税を8%に上げました。
といってもおカネに色はついていませんから、実際は財政再建のための消費税増税と言ってもいいでしょう。

安倍さんをはじめ政権を担う人たちは、財政再建と経済成長を掲げ、おカネの裏だけ減らして表は増やすつもりのようです。
安倍政権って本当に千円札を剥がした西部輝夫君よりも賢いのでしょうか。
(紙幣を損壊するのは犯罪です。写真はマジックネタのもの。よいこはマネをしないように)