シェイブテイルのデフレ脱却実践記

シェイブテイル日記ではデフレ経済研究を行ってきました。今後はこれをデフレ脱却実践につなげます。

岩田規久男氏の日銀副総裁就任は本当に確実なのか

 今日のNHKなどマスコミは、日銀同意人事について、野党民主党が同意する予定となった黒田東彦氏、中曽宏氏のみならず、民主党が不同意方針を示している岩田規久男氏についても、みんなの党日本維新の会の同意方針が固まったことから、「三氏とも国会で同意される見込み」と報じています。*1 

 ただ、今日の市場では民主党岩田規久男氏の日銀副総裁起用に反対する立場を固めた昨日からの流れのまま、円高・株安が解消していません。市場ではリフレ派岩田規久男副総裁の誕生を疑っているフシもあります。

 そこで2月の記事(日銀総裁同意人事に順風 日銀総裁同意人事に順風 このエントリーをはてなブックマークに追加)に引き続き改めて岩田規久男氏が国会で同意が取れるのか、票読みしなおしてみることにしました。

与党絶対多数の衆議院では同意が当然として、最近の参議院での日銀同意人事を巡っては次のような動きがあります。

岩田規久男氏の副総裁就任に対して、与党の自公以外に、みんなの党日本維新の会新党改革がそれぞれ賛成の意向と報道されている。
・逆に民主党・生活の党・社民党は反対を決議し、共産党も機関紙に反対意見を表明している。
民主党岩田規久男氏の日銀副総裁就任には反対で、この決定には党議拘束がかかっている可能性が高い。*2
・これを受けて、川崎 稔議員と植松 恵美子議員は民主党を離党。
自民党入りを打診していた国民新党の2名は打診を断られ取り敢えず国民新党のまま。
党議拘束がないみどりの風から1名、みんなの党に移籍
民主党金子洋一議員は投票当日欠席を今日のTwitterで表明

これを踏まえて票読みしたのが図1です。

岩田規久男副総裁誕生は確かに
メインシナリオ、だが…


図1 岩田規久男副総裁に対する参議院各党の態度
現在参議院では118名が過半数。ウィキペディアには今年1月25日時点
での参議院党員数が記載されている(左棒グラフ)。
その後の動きを踏まえて修正したものが右の棒グラフ。
与党の自公(102)、みんなの党(13)、維新の会(3)、新党改革(2)
までで120と過半数を2超える。
更に、民主党を離党した川崎・植松氏(2)、国民新党(2)、
各派に属しない議員(5)、みどりの風(4)までは賛成の可能性があり、
単純合計では同意する議員数は120から133と予想される。

与党の自公みんなの党維新の会・新党改革までで過半数の118名を超えそうです。更に態度が明確になっていない、民主党離党者、国民新党、各派に属しない議員、みどりの風まで加えれば、最大133名の同意を得て岩田規久男氏は日銀副総裁に就任する可能性が高そうです。*3
ただ。反対する民主党などが不同意に党議拘束をかけているとみられるのに対し、与党などは党議拘束をかけているという報道がない点は気がかりです。 切り崩し工作などにより、万が一、岩田規久男氏が副総裁就任見送りとなった場合には、予想された報道と逆の結果ということで、一時的には相当な円高・株安に見舞われるのではないでしょうか。 3月15日午前10時と伝わっている日銀正副総裁人事のゆくえに注目が集まります。

*1:日銀人事案 3人とも国会で同意へ

*2:民主党の川崎 稔議員と植松 恵美子議員、細野幹事長に離党届提出

*3:【追記:3月13日23:25】この記事をアップした直後に、みどりの風岩田規久男氏の同意人事に反対する意向という報道がありました。従って、岩田規久男氏の同意人事に賛成する参議院議員は133名から4名減じて最大129名までとなりました。