シェイブテイル日記2

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高橋克也容疑者と財務省の関係

今朝の新聞各紙の一面では、「消費増税、3党合意 一体改革修正協議が決着 」と伝えています。

図書館でたまたま取り上げた本のはしがきに書かれていた文に眼が止まりました。
その本にはこう書かれていました。

日本社会のキーワードは「仲間外れ」「村八分」だ。
それが怖くて、人々は同調していく。 強い者に。
だから、怒りをぶつけていい対象が強い者から与えられると、人々は一斉に動き出し、ヒステリックにその対象を攻撃し始める。

特に権力に逆らった者に対しては、権力と一緒になって容赦無く叩く。
(中略)

誰かが決めた役割によって人々が動かされ、しかも役割を決めた人物はその結果に責任をとらない。
この仕組みが日本社会なのだ。

直接責任のある人間に怒りをぶつけて責任を取らせることができれば、この社会の多くの問題は解決できる。

だが、怒りをぶつける者は少ないし、責任を取るものはもっと少ないから、誰も責任を取らないこの仕組みが温存されてしまうのである。

この仕組みを壊すためには、一人ひとりが必要に応じて実験と学習を繰り返しながら、目の前の問題を解決していくことが大事なのだ。 
そのように動ける人がどんどん力をつけていく。 他人も組織も当てにならない。
自分で考え、自分で動いてこそ、自分の道は開ける。

現代日本のマスコミでは、同じように国家反逆的行為をした人物と組織に対し、片方は連日報道、もう片方は一切目をつぶるという状態となっています。
 消費税問題についいてみれば、一般マスコミでは、消費税を増額の必要性が謳われる一方で、法人税負担がどんどん軽減されていることさえ、殆ど報道されていません。*1

 70年ほど前の戦前戦中も、マスコミは時の権力者に踊らされ、戦争突入のお先棒を担ぎました。
現代日本のマスコミの組織内の一人ひとりも、現在の自分が日本を第二の敗戦に導こうとしているという自覚もないのではないでしょうか。

*1:法人税率を法人税/利益の比率としてみた場合、1997年は31.8%、 2002年に25%、 2009年に21.9%。出所は国税庁「税務統計からみた法人企業の実態」