バフェットの投資法について
つい最近まで日銀は「インフレ目標を掲げれば経済成長にはむしろマイナス」などと妄言を吐いていたのがFRBがインフレ目標を導入すると慌ててインフレ目標、ではなくてインフレ目処ですかw、を導入しています。
ただ、FRBを含め先進国の中央銀行はインフレ目標の有用性をよく知っていますから、日銀も一旦始めたインフレ目標政策を止めることはもうできないでしょう。
あくまで株式などの投資は自己責任ですが、中央銀行がこっそりインフレ率0%を狙っていた状態よりもわずか1%であっても明示的にインフレ目標を狙うほうが株価は上がる可能性が高いことは自明でしょう。
政府のデフレ宣言と日銀臨時金融政策決定会合時の株価推移(2009年)
日銀インフレ目標導入前後の株価推移(2012年、現在)
ふたつのグラフの意味するところの詳細は、かなり株高円安となる理由「(1) 、 (2) 」を参照してください。
そのエントリーで指摘しましたが、日銀がインフレ目標を掲げていると皆が信じているうちは、実際に円安・株高は続くはずです。*1
株式は企業の一部を所有すること、という基本に忠実な投資は世界有数の資産家でもあるウォーレン・バフェットが実践しているものです。*3
バフェットの投資法に関する書籍は多数ありますが、そのうちから有用そうなものを選ぶとすれば、次の2冊ではないでしょうか。
考え方の基本を学ぶには
- 作者: ジェームズ・パードウ,中島早苗
- 出版社/メーカー: アスペクト
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- 作者: メアリー・バフェット,デビッド・クラーク,井手正介,中熊靖和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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バフェットは、中長期的に安定した収益をもたらすごく少数の優良企業に投資せよと言っています。
世界で唯一中央銀行みずからデフレを推進してきた日本ではこれまでバフェットでも手が出せる企業はありませんでした*4
ただ、日銀が中期的に1%以上のインフレ率を担保してくれるのであれば話は別です。
さて、バフェットは「1ドル札が40セントで売りに出されている機会を狙え」と言います。
つまり、1ドルの企業価値があるのに、40セントで市場で取引される優良株、これを見つけねばなりません。 株価は誰でも分かりますが、企業価値の評価、こちらは相当難しいです。
ちょっと難しい企業価値評価ですが、良いテキストとしてはこれなんかどうでしょう。
- 作者: 渡辺茂
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2003/05/01
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で、実際に買う銘柄が見つかった場合、少しでも安くしたいのが証券会社に払う手数料ですね。
小技としては、信用取引手数料の方が何故か現物取引の手数料が安いことが多いことに目をつけ、ある株式を買うだけの現金を持った上で敢えて信用で買い、すぐに現引きするという手があるようです。勿論、株式を売却する場合なら逆に現物を持ったままで一旦信用で同額を売っておいて(空売り)、現渡しすると手数料が安くなるということです*5。