シェイブテイル日記2

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「当たらずとも遠からず」方式によるTPP参加の是非

【要約】
・TPP参加問題。大変複雑な問題です。
・こうした複雑な問題では「当たらずとも遠からず」方式で出口が見出されることがあります。


環太平洋戦略的経済連携協定、いわゆるTPPへの参加問題。参加すべきかすべきではないのか。
問題は複雑ですね。
対象は工業製品・農業・医療・金融などなど多岐に亘っており、置かれた立場により、積極賛成から絶対反対まで意見は分かれるでしょう。
正直、私も詳細に検討してこれが正しい、という結論を導いたわけではありません。
ただ、直感(いい加減な響きですねー)では現在の日本でTPPに参加するのはまずい選択だと思います。

なぜか。
それはTPP参加により、必ず日本の消費者の選択肢が増えるからです。
なぜ日本の消費者の選択肢が増えてはまずいのか。
それはデフレ日本で選択肢が増える、とは価格の下落に直結するためです。
TPP参加により、モノ・サービスは今以上に価格が下がりやすくなり、雇用は一層失われていく。
そのように思います。

今回、TPP参加問題について、冒頭に書いたように問題は複雑過ぎて、個別に課題の分析を積み上げても私には正しい解が出そうには思えませんでした。
そうした場合、私がこのような複雑な問題に直面した時には「当たらずとも遠からず」方式を適用して問題を解決するようにしています。
「当たらずとも遠からず」方式とは、現在得られる範囲の情報で知恵を絞って結論を出すことです。
そうすることによって、自分以外の専門家の意見も取り入れ易くなり、本当の解に近づくのが容易になります。 多くの人々は真面目であるため、結論を導くまでにできる限り情報を集めようとします。しかし結論を出すタイミングというものは待ってくれないことが多いものです。

「当たらずとも遠からず」方式。 解決困難な問題にぶつかった時には試していただければ、出口が見えるかも知れませんよ。

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