シェイブテイルのデフレ脱却実践記

シェイブテイル日記ではデフレ経済研究を行ってきました。今後はこれをデフレ脱却実践につなげます。

今なぜ日銀による国債の直接引き受けが必要なのか(2)金利負担のある国債とない国債

今なぜ日銀による国債の直接引き受けが必要なのか(1)紙幣とは何か 国債との関係 から続く

じゃぁ金利負担のない紙幣と同じ直接引き受け国債がなぜ「怖い怖い」と言われるのか。 
それはかつての軍国主義日本では、国債支払いの原資となるべき日本の生産力がないのもかかわらず軍需というものに後押しされ(生産力<<需要)国債を発行したことが背景にあるからです。
 ところが逆に現在のように生産力>需要状態なら、紙幣発行もしくは国債の日銀引き受けで生産力=需要に持っていくようにすることこそ大事ですね。
万が一3,4%を超えるようなインフレになれば、適正なインフレ率2%程度になるように金利をあげるなり紙幣を回収するなりすれば良いだけです。
日銀はデフレを’98年以降(消費税アップがなければ’94年以降)ずっと継続し(世界史上最長デフレ!【1】)、適度なインフレさえ恐れデフレを国民に強要し、その結果国民の自殺を平時の2万人/年よりも1万人/年も増やしてます。 今度の大震災での死者は今のところ3万人位ですが、「日銀デフレ」によって、この10数年に平時の自殺者とは別に10万人以上が自殺死に追いやられています【2】。 日本以上に人口減少しているロシアはインフレ【3】。日本ではコントロールが効かずにデフレになっているのではなく−統計が分かる人ならこの内容から分かるでしょうが−日銀がコントロールしてデフレにしているというデータさえあるのです【4】。
年間10兆円超という巨額の国債金利負担にあえぐ日本。
さてあなたなら次のどの選択肢が正しいとおもいますか?
1)10兆円の金利負担に加えて国民からの課税で政府支払いをする(現政権の目指す政策)
2)金利のある国債を発行し市中消化し10兆円の金利負担も含め現在と将来の国民からの課税で支払う。
3)金利のつかない国債としての「国債の日銀直接引き受け」を行う。

このような話を聞くと必ず「金融政策にはフリーランチはない」という人がいます。こういった人たちは覚えていないのでしょうか。バブルが崩壊したときの日本や、昨今のリーマンショック以降の欧米では、銀行救済の名の下に、国の金融政策により銀行のフリーランチを国民が支払ったことを。 
なるほど、日銀による国債の直接引き受けなどを行なった結果、景気が回復すれば長期金利が上昇し、国債価格は下落するかもしれません。 すると景気回復による非金融部門に利得が発生するとともに、良い金利上昇を介して好況となっても国債を大量に抱たままの無能な金融部門には多少の損失が発生するかも知れません。
ただそれはバブル崩壊以降、政府・日銀による、「世界史上最長のデフレ政策」や「史上最低・最長の低金利政策」といった金融部門優遇策による銀行のフリーランチを非金融部門(国民)が返してもらうということに過ぎないのです。
参考情報
【1】世界最長デフレ
【2】デフレと自殺者数の関係
【3】ロシアは人口減少、そしてインフレ
【4】世界一優秀な中央銀行はどこか