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日経225先物を売れば売り豚?

先日、株式の売買は、ゼロサムゲームではないため、博打と異なり「売り豚」「買い豚」と呼べるような、自分の取引の「相方」に当たる人は存在しないといった主旨の話を書きました。
この記事には意外にアクセス数が多いようなので、多少の続編を書きたいと思います。
ただ、先にお断りですが、話は意思決定についてで、投資の勧誘ではありません。

さて、日経225先物、あるいは日経225mini(以下、日経225と略)といった金融商品はご存知でしょうか?
詳しくはウィキペディアでも読んでいただくとして、要するに日経平均株価そのものを売買するデリバティブ取引です。 これは実体のある株式、あるいはそのバスケットを売買するわけではなく、株価指数そのものを売買しています。

この日経225を売る、次のような例を考えてみます。

1.ある人が個別の会社の情報は知らないが、騰落レシオなどのオシレーター系指標を目安に日経225を売る。
2.特定の現物を中長期で持った上で、やはり騰落レシオ等の指標を目安に日経225をヘッジ売りする。
3.日経225構成銘柄よりも成長率が高いと判断した現物を中長期的に持った上で、同じ期間日経225を売る(サヤ取り)。
これらの取引の優劣はわかりません。
ただ、これら3つの取引での日経225の売りは、それなりの判断根拠があってであり、日経225の売りによって、自らの投資のリスクを減らそうとしていることが共通しています。

前回の記事を書いたときに、「(日本人でありながら?)株を売るその気持が分からない。」という意見も読みましたが、株式市場は戦う相手もいなければ協力する味方もいないわけで、また余程の大株主でもない限り、一旦買った株もそのうちに手仕舞うとすれば、株を売ることに対してもっとクールでもいいのではと思いました。
取引がフェアで、損をしなければ、買いでも売りでも構わない。 違いますかね。

株取引も一種の意思決定の連続ですが、意思決定として見た場合、「儲けた」「損した」ということもさることながら、自らがどのような根拠で、その判断をしたかということ自身に注意・関心が向いて然るべきでしょう。

(蛇足)売りなら別に個別株の売りや、ETFの売りでもいいのでは?という意見はもっともです。
 ただ、上記のようなヘッジやサヤ取りが目的の売りの場合、逆日歩などの他の投資家の動きによる無駄なコストがない分、日経225の方が優るように思います。(←株のプロ・セミプロの方、間違っていたら指摘してください)


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