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デフレターゲティング政策

最近時々インフレターゲティング政策というのが話題にでます。
日銀の現在の政策は白川総裁に言わせれば、「インフレターゲティングより先進的」なんだそうです。
では、そのインフレターゲティングより進んだという、日銀の政策の成果を検証しましょう。

私が比較的よく使わせてもらっている、「World Economic Outlook Database, April 2010 」で調べました。

GDPデフレータ(97−2010).jpg

縦軸は、97年の物価水準(GDPデフレータ)を100とした物価です。 
インフレターゲティング、という位ですから各国政府が+2%マイルドインフレを狙った場合の水準を点線(- - -)で示しました。 カナダ、フランス、イタリア、英国、そして米国はほぼこの+2%ラインに沿って物価が推移しています。 2007年から2008年に経験した資源の高騰なんて、各国金融当局の意思の前にはほとんど無意味だと分かります。 ドイツはこの傾向線から外れ、どうやら+1%程度のインフレを狙っているようですね。

そして、白川総裁が、「インフレターゲティングより先進的」と自画自賛している日本の物価水準は、といえば…。
これ、どう見ても-1%のデフレターゲティング、やってますよね。-1%ライン( - - - )に乗っちゃってます。
これが、そのインフレターゲティングより先進的な枠組みってヤツですか…orz


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