シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

小野善康先生の主張って…

最近の報道から。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

政府は23日までに、内閣府の経済社会総合研究所の所長に小野善康大阪大教授(59)
を起用する人事を固めた。小野氏はマクロ経済学を専門とし、菅直人首相の経済政策の
ブレーンとして知られる。早ければ10月1日にも就任する。

元日銀副総裁で現在、研究所長を務める岩田一政氏は9月末で退任し、10月1日付で
日本経済研究センターの理事長に就く。

小野氏は、不況時には政府が財政支出によって雇用をつくれば景気が回復すると主張。
菅首相財務相兼経済財政担当相だった今年2月に内閣府参与に就任した。雇用創出を
最重要課題に掲げる菅首相に強い影響を与えている。

研究所は、経済政策の研究のほか、政策立案の基礎となる国内総生産(GDP)などの
経済統計の作成も担当している。

◎参考情報/小野善康大阪大教授の略歴(Wikipediaより)

1973年3月 東京工業大学工学部社会工学科卒業
1979年3月 東京大学大学院経済学研究科博士課程修了
1979年4月 武蔵大学経済学部専任講師
1981年4月 武蔵大学経済学部助教
1984年10月 大阪大学社会経済研究所助教
1990年9月 大阪大学社会経済研究所教授
1996年4月 東京工業大学工学部教授
1996年5月 東京工業大学大学院社会理工学研究科教授
1999年4月 大阪大学社会経済研究所教授・所長(2001年3月まで)
2007年4月 大阪大学社会経済研究所副所長(2001年3月まで)
2009年4月 大阪大学社会経済研究所所長[1]
2010年2月 内閣府参与
2010年10月 内閣府経済社会総合研究所所長

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/199284
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ということで、小野善康氏の考え方を「週刊エコノミスト10年2月2日号」から探ってみました。

「」内が小野氏の主張です…。
「インフレでは、実質貨幣量が減るので、物よりカネを持っていたいと思う。」 
のっけから、大丈夫ですか? 経済社会総合研究所の所長になる人がこんなこと書いて。
インフレではカネの価値が下がるので、カネを手放し、モノを持ちたいって、子供でも知ってますよ。
「モノの量が足りず、人と設備が余るなら、物価が下がる。」 
これも単純に逆でしょう。 モノの量が足りなければ、人や設備も足りないでしょう。本当に大丈夫ですか?

「インフレやデフレは受給を一致させ、完全雇用を達成するために必要なプロセス。」 
こんな説、誰が唱えているんですか?インフレやデフレの波が必要とでも思っているんですか?
 欧米の大半の国ではインフレ率2−3%で一定なんですけど。デフレが問題な日本でも、トンデモ日銀のおかげでインフレ率0%以下が15年ほど続いていますが…。

「デフレが続いているのに、需要が回復しない。」
  デフレによって、貨幣価値が上がるのみで、 賃金や雇用には影響がないというトンデモ前提に立っているのでしょうか? 確かに大学のセンセイはデフレだろうが賃金一定に保たれているので、実質賃金が増えているでしょうが、民間ではそうではありませんが。
デフレを景気循環か何かと勘違いしているのでしょうか?
  

「日銀券の量が数十兆円だから、物価が数十分の一に下がらないと均衡しない。」
 小野先生、ハイパワードマネーとマネーサプライの区別はついていますか?
「需要と均衡させようとすれば、数千兆円の貨幣発行が必要。」
もう一度書きます、ハイパワードマネーとマネーサプライの区別はついていますか。

「デフレは本能によって生じる。」 
…。 先生、論評可能な説をお願いします。

スミマセン。 先生の主張、ただの一行も理解できません。
というか、理解できる人いるんですか??

日銀デフレの目次へ)