シェイブテイルのデフレ脱却実践記

シェイブテイル日記ではデフレ経済研究を行ってきました。今後はこれをデフレ脱却実践につなげます。

日銀の言霊思想

日銀について、また新たなニュースが入っています。
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 [東京 24日 ロイター] 11月19・20日開催の日銀金融政策決定会合では、「デフレ」という言葉について、定義の違いもあることから、その使用については注意を払うべきという議論が多かったものの、一部からは、あまりに慎重な対応は、日銀がデフレという言葉を避けているとの印象を与える可能性があると懸念する声もあった。24日公表の議事要旨で明らかになった。
 政府は、この会合のあった20日、デフレ宣言を行ったが、白川方明日銀総裁は、同日の会見であえて「デフレ」という言葉の使用を回避した。
 <「デフレ」という言葉がマインドに悪影響与えるとの懸念も>
 議事要旨によれば、多くの委員が、デフレという言葉はさまざまな定義で用いられており、論者によって異なるため「日銀がデフレという言葉を使う時には、細心の注意を払う必要がある」との見方を示した。
 もっとも、何人かの委員は、こうした説明は正しいが、このような言い方をすることにより「日銀はデフレという言葉をあえて避けているとの印象を与えている可能性がある」と指摘した。
 また、ある委員は「持続的な物価下落をデフレと定義するのであれば、そうした物価動向の評価は、日本銀行が展望レポートで示した見方と異なっていないという点を対外的にも説明していく必要がある」と述べた。
 別の委員は、「デフレ」について情報発信する際には、それ自体がマインドに悪影響を与えることのないよう留意する必要があると付け加えた。
 内閣府からの出席者(津村啓介内閣府大臣政務官)は、GDP成長率において名実逆転が生じているほか、先行きも物価下落が続く見込みであることから「わが国はデフレ的な状況に入りつつあるのではないかと思っている。デフレは、日本経済の安定にとって、重要なリスク要因である」と指摘。さらに「日銀におかれては、デフレのリスクにも十分留意しつつ、引き続き、金融政策の面から、景気を下支えされることを期待している」と述べた。
 <年末頃の消費者物価下落幅はマイナス1%台前半まで縮小との見方が大勢>
 決定会合では、デフレが今後さらに激化するというような見方は示されなかった。
 多くの委員は、消費者物価下落幅の拡大は、前年における石油製品価格高騰の反動が大きいとの見方を示した。また何人かの委員は、価格下落品目の範囲が拡大している点などから「需給バランス悪化の影響がみられる」と指摘した。
 先行きについて、多くの委員は「年末頃にかけて下落幅が大きく縮小し、マイナス1%台前半にまで縮まる」との見方を共有した。
 これらの委員は、その先については、需給バランスの改善ペースが緩やかであることなどから「下落幅の縮小ペースは緩慢」と指摘。また、ある委員は「物価と関係の深い時間あたり賃金は安定しており、この点からの物価下落圧力は未だ小さい可能性がある」と述べた。
 (ロイターニュース 児玉 成夫記者)
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この記事で驚くべきことが書かれています。
1.デフレの定義
「デフレ」という言葉について、定義の違いもあることから、その使用については注意を払うべきという議論が多かった、とのことですが、少なくとも日銀では「デフレ」定義はあるでしょう。 確かにかつてリチャード・クー氏らによる「良いデフレ」などという議論もありましたが、今では個別製品の相対的な価格下落と、マクロな物価の下落は別のものと整理されています。 また、CPI(消費者物価指数)で見た物価の下落と、GDPデフレーターで見た物価の下落にも多少の差はありますが、CPIで見た日本の物価上昇率は世界180カ国中180番目(最下位)という事実で見ようが、日本のGDPデフレーターが、先に消費税を上げた97年以降ずっと下落しているという事実で見ようが、日本がデフレだ,ということに疑いを入れる人は日銀の政策委員とごく一部の人以外には居ないのではないでしょうか。
 日銀政策決定委員会で、いまだに日本がデフレかどうかに議論の時間を費やしているとすれば、あまりに世間知らずと言わざるをえないでしょう。

2.言霊思想?
記事に、”別の委員は、「デフレ」について情報発信する際には、それ自体がマインドに悪影響を与えることのないよう留意する必要があると付け加えた。”とありますが、日銀でデフレと言うかどうかで、日本がデフレになるかどうかが決まるという委員がいる、と言うことでしょうか?
これはいわゆる言霊思想でしょうか。 スルメをアタリメと言い換えると言うような。 
およそ合理的な議論をしている人たちから漏れた言葉とは思えません。

言葉といえば、日銀がお好きなデフレスパイラルと言う言葉がありますが、そもそも普通のデフレと何が違うのか
禅問答のようで全くわかりません。 物の値段が上がらず、そのための売上減少をつうじて景気悪化が起こり、売れないから安売りするしかないという状況がデフレで、これとデフレスパイラルと何が違うのか?
それとも日銀では今の日本は好景気のデフレ、なんていう不思議な状態にあるとでも言うんでしょうか?

 日銀がデフレをデフレと言わずして、誰がどうやってデフレ対策を打つのか
日銀政策委員の方々にご教示願いたいところです。