シェイブテイル日記2

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市場と日銀の対話

今日は日銀と市場の対話がリアルタイムで行われる様子が分かる興味深い一日でした。

最近の急激な円高・株安から、政府首脳からデフレ対策を日銀に求める声が高まる中、今日の日中、日銀が臨時の金融政策決定会合が開かれるとの報道が伝わりました。

日銀が午後2時に臨時の金融政策決定会合 (11:17)

すると、為替はこれにすばやく反応、デフレ対策がなされる期待とともに瞬く間に1円近く円安となりました。
株価も日経平均で見ると、午前中は前日比100円程度の値下がりだったものが、この報道を受け、午後は一気に値を上げ、午前終値比で見ると300円を超える株高となり、いやがうえにも日銀のデフレ対策への期待は高まりました。

その後、日銀政策決定会合が終了。 決定された内容が発表されました。

日銀が追加金融緩和、10兆円規模の新たな資金供給策(15:54)

既に株式市場は閉まった後でしたが、為替の方はこれまた素早く反応しました。 
ただし、円高へ(笑)。
日銀金融緩和

いわゆる行って来い。まぁ、日銀会合があるという報道以前に比べれば30銭程度は円安になりましたが、基本的には「日銀の採ったような政策では全くデフレ対策にはなっていない。」、と市場は言っている訳ですね。

日銀にしてみれば、円の価値を傷つける政策は一切やりたくない。 しかし世間や最近では政府も煩い。 だからインフレにならない程度にお茶を濁しておこう、ってことなんでしょうか。

それにしても、市場では日銀の政策に対し一瞬で無策と判断されていること、日銀首脳はどう思っているんでしょうか。
ま、市場なんてどうでもよい、というのが本音でしょうけれど。