シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

恐妻家が考える「消費税増税に賛成した人々」

(妻がこの駄文を目にする前に書いておきますが、以下の文章の一部、もしくは全てはフィクションです)

私は恐妻家である。 むしろ狂妻家、と書いてさえおかしくないほどである。

 

ただ、ここにひとつ問題がある。私の家にはペット以外には私と妻しかいない。

 

すると、恐妻家、つまり「妻が恐ろしい人」という単語に、二通りの解釈が発生してしまう。 すなわち、「妻が恐ろしい、人」。 あるいは「妻が、恐ろしい人」。

狂妻家でも同じことである。つまり「狂った妻を持つ人」というのが、「狂った、妻を持つ人」なのか、「狂った妻を、持つ人」なのか。

 

そんな馬鹿な話が、などと思わないでいただきたい。

 

少しでも相対性理論を噛じった人なら誰でも分かる通り、虚空に観測者Aと観測者Bが相対的に運動している場合、実際に動いているのは観測者Aなのか観測者Bなのかを決める手段はないのである。

 

観測者Aもしくは観測者Bが互いに自分が静止し、「相手こそが運動している」、と判断するのと同様に、私と妻は仲の良いことに、ふたりとも全く同じ結論に達している。  「相手こそ狂っている」と。

 

狂っている、というのはものさしがない話ではある。尾籠な話になるが、性器を出したら狂っているのなら、人はトイレで用を足すことも文字通りはばかられる。

ならば人前で性器を晒せば狂っているか、といえばそれを生業にする人々が多数いて、それをお金を出してまで観察する「正常な人々」がいる。

 

逆に、特定の数字に色がついて見える症状があると聞くが、その人が普通に暮らしている分には誰もその症状のある人を狂っているとは思わないだろう。ただ、その人の脳内での化学反応や神経伝達の一部は完全に異常である。

こうしたことは多数知られていて、例えば戦争などで右腕を失った人が「右腕の先が痛む」と訴えるいわゆる幻肢は、不幸にも腕を失った人びとには「よくあること」だという。しかしこれもいくらよくあったところで異常ではある。

 

人がある人を狂っている、と判断するのは観察者側の常識に照らして異常なことをするからである。 では常識とは何か。ある価値観なり能力で人々を数値の高い順に並べていった時に、普通は正規分布に近い分布となる。その正規分布の真ん中あたりの人々が判断することこそ「常識」である。

 

ある価値観によって人を分類した時同じσに属する人とは話が最もよく通じる。

同じ人種で知能や家庭環境も似ていればお互いが正常と判断できる。

それが、1-2σ外れると、ちょうど日韓や日中のように、両者の違いが最も目立って感じられる。

更に3σ以上外れると、互いに相手がなぜそう考えるのか理解しようとしても困難を感じられる。 例えばアフリカのルワンダ内戦で、我々が「そっくり」だと思うフツ族ツチ族が殺戮を繰り返すのは、私を含め、大抵の日本人には理解不能である。だが彼ら同士は日韓・日中程度に、価値観が「少々」異なるからこそ相手が殺したいほど憎いのであろう。

 

二人しかいない観測者A、Bが相手を互いに狂っていると感じるのはその価値観で測定すると例えば5-6σ価値観が異なっている結果かもしれない。 従って自分が狂っているか相手が狂っているかを決めるためには、その閉じた空間に第三者、第四者が入ってきて「多数決」により決するしかないのである。 

要するに狂気とは多数決で決めるものなのである。

 

たとえば、私のように、ドン・キホーテよろしく、たった一人ででも日本のデフレを打ち破りたいし、もしかすると方法論を選べば現実に打ち破れるのでは、と考えている人は、世間の常識に照らせば明らかに異常であり、明らかに狂っている。 

そう、私は狂っていると自覚しているのである。 つまりは「狂った、妻を持つ人」、なのである。 

 

ただし。

 周囲の人に同化し、出る杭とはならないように必死に努力し、首都圏に居れば巨人が好きで、関西圏なら阪神を応援するくらいなら文字通り正常であろうが、たまたま家が教育資金が潤沢な程度に裕福だったり、稀な突然変異により”トンビがタカを産んで”、親や世間の期待を背負って東大法学部を出て霞ヶ関にいってさえ、やはり日本人一般と同じく、周囲の空気を読むことに必死となり、同年入省者たちによる、たった一つしかない次官の席を目指しての、「矩を超えないというルールから脱落しない競争」の結果、多数の優秀な人々があたかもコックリさんにでも興ずるかのように空気で動く姿を正常とは思わないし、正常と思おうにも思えない。 

 

権力に近い、いわゆるインナー・サークルの人々が、デフレによる経済的困窮を引き起こし、毎年1万人の単位で同胞を余計に殺す消費税増税に我も我も、と賛成する姿は異常を通り越し狂気の沙汰ではある。

 

あなたがたの内輪での多数決などどうでもよい話、と狂った私には思える。*1 

 

 

 

*1:エエかっこし~で、ホンネ的に書いておりますが、消費税に賛成した安部首相らインナー・サークルの方々との連携なしに脱デフレもないと理解しておりますのでそこんとこはよろしくおねがいします。テヘペロ

政府日銀どの。コアコアCPI上昇を尻目に、現実の物価は足踏みしてますよ。

シェイブテイル@shavetail

コアコアCPIは順調に上昇するも、肝心の主婦感覚に近いPOSデータ由来の東大日次物価はゼロ超えを前に足踏み。 円安原料高で製品価格を上げてもそれを買わない主婦達の姿が見えるデータ。 

政府日銀どの。コアコアCPI上昇を尻目に、現実の物価は足踏みしてま

シェイブテイル@shavetail

コアコアCPIは順調に上昇するも、肝心の主婦感覚に近いPOSデータ由来の東大日次物価はゼロ超えを前に足踏み。 円安原料高で製品価格を上げてもそれを買わない主婦達の姿が見えるデータ。 

元国税庁査察官殿、一言ゆうてよかですか。

たまたまパラっと見た週刊エコノミスト(2014.01.07号)p30を見てなんとも言えない気分になりました。

2014年度税制改正大綱 法人減税と個人増税安易な節税も封じ込め

自民・公明両党は12月12日、2014年度の税制改正大綱を決定した。14年4月に消費税率引き上げ(5%−8%)を控えるなか、国民の税負担に配慮する改正が期待されたが、「法人税減税と個人増税」という最近の税制改正の流れに沿って、個人にはかなり厳しい内容となっている。また、従来認められていた安易な節税を許さない改正となったことも大きな特徴だ。
グローバル化した経済の中で、各国は企業の投資を呼び込むため、競って法人税率の引き下げを実施している。日本もこの流れに乗る形で、復興特別法人税の1年前倒し廃止などを盛り込んだ。また、「交際費等の
損金不算入制度」が見直され、14年度から2年間、資本金1億円超の大企業でも社外飲食費の半分を経費として認めることになった。法人税の減収額は年間650億円と見込まれている。

その半面、不足する税収は個人増税で補っている。今回の改正で目を引くのは、給与から控除できる「給与所得控除」の上限の引き下げだ。給与所得控除は現行、年収1500万円超の人は245万円が限度だが、16年分から随時引き下げられ、17年以降は年収1000万円超の人で220万円が上限となる。

財務省の「宿願成就」
さらに、今回の税制改正では、今まで広く活用されていた節税策の多くが見直されることになった。典型例はゴルフ会員権の譲渡損失の損益通算」と、消費税がかかる経費を概算で計算する「簡易課税制度」の改正だ。
ゴルフ会員権は売却して損失が出た場合、その損失を給与と相殺する損益通算によって節税が可能だったが、14年4月1日以降の売却は損失の活用が認められないことになった。所得税の世界では、ぜいたく品を売って損失が出でも税金計算に反映させない、という考え方があるが、ゴルフ会員権はこれまでぜいたく品の対象外とされていた。
一方、簡易課税制度とは、中小事業者を対象に、納付する消費税額を業種に応じた「みなし仕入れ率」で計算して事務負担を軽減する措置だが、業種によっては実際の経費の割合よりもみなし仕入れ率の方が大きいため、消費税の節税に盛んに使われていた。今回の見直しによって、15年4月1日以降は「金融業及び保険業」のみなし仕入れ率が60%から50%へ、不動産業は50%から40%へそれぞれ引き下げられる。
こうした節税策の見直しは、過去に問題点が指摘されていたものの、業界団体などの反発のために長年実現しなかったものばかりだ。これらを今回、一気に改正したところに、与党が衆参両院で安定的な議席を確保しているうちに節税策を封じ込めたいという財務省の意図が見え、まさに「財務省の宿願成就」という形となった。
(松島 洋・元国税庁調査官、税理士)

あのー。元国税庁の方。一言ゆうてよかですか。

あなた、霞ヶ関財務省前で幇間踊り踊っているつもりかもしれませんが…。
国民をコケにするなよ。糞ボケが!


   幇間踊り
事実上、10%までの消費税アップ決定、という財務省悲願成就につき、
今回は、いつもより多めに踊っております。

消費税増税を推進するインナー・サークルの人々ってものは…

このブログの主要テーマである反デフレ・反消費税という文脈では「インナー・サークル」つまり権力中枢に近い人々というのは、何かこう、己の利益にしか目が向かない無慈悲な冷血漢のように私たちの目には映ります。

権力に近いことをいいことに、国民の大半が苦しむ消費税を上げ、その結果デフレ日本を更にデフレの淵に追い込む悪の枢軸、って感じですね。

ところで、先日週刊エコノミスト(2014.01.07)を手にとった時、その冒頭の「闘論席」というエッセーが目に止まりました。筆者は池谷裕二氏という脳研究者の方です。


持ちが神の国に入るのはなんと難しいことか。ラクダが針の穴を通る方が易しい」というキリストの言葉が聖書にある(『ルカ福音書』18章)。

「金持ち=悪」という図式はあまりに単純に思えるが、米カリフォルニア大学のピフ博士らは、確かに上流階級はモラルが低いという事実を、七つの実験から証明した。いくつか紹介しよう。

まず運転マナー。博士らは、車を高級車から大衆車まで五つに分類し、階級別に交通マナーをモニターした。すると、横断歩道で手を上げている歩行者を待たずに通過してしまう確率は平均35%のところ、高級車は47%だった。交差点で割り込む率も平均12%のところ、高級車は30%だった。

(シェイブテイル:なるほどなるほど~)

次にピフ博士らは、ボランティア参加者に人事面接官になってもらい、就職希望者と交渉しながら給料を決める実験を行った。志願者は長期的で安定な職を求めているが、今回の採用ポジションは近々廃止予定である。こうしたケースでは、下流階層の人ほど不都合な事実を素直に告げて志願者と交渉する傾向が験かったが、社会的ステータスの高い人は事実を隠して交渉を進めることが分かった。

(シェイブテイル:やはり…。orz)

ピフ博士らの報告書には、こうした興味深い調査データが並んでいるが、最後の実験が最も象徴的だ。「自分は社会的地位が高い」と思って行動をしてもらうと、下流階級の人でも貪欲さが増し道徳的な態度になった。つまり、モラルの低さは生まれつきではなく、地位が作ったものであることが分かる。

さらに「金欲は悪でない」と説明して実験を行うと、下流階級者の尊大ぶりは、現実の上流階級よりもひどいものになった。

(シェイブテイル:あれれ~??)

実るほど頭を垂れる稲穂かな-日本にはよい格言があるものだ。 

                      池谷裕二(脳研究者)

うーん。(+_+)  考えさせられるお話ですねぇ…。

結局私たちが「インナー・サークル」の人々といって金の亡者やひとでなしみたいに印象している人々も、結局のところはその地位・立場によるものであり、もし地位・立場が逆転すれば、我々もまた「インナー・サークル」の我利我利亡者になってしまう可能性が高い、という。

このエッセーを読むことで、サークルの内か外かで、人が変わってしまうという可能性に気が付きました。

 

結論。

私たち反デフレアミーゴ党としては、罪を憎んで人を憎まず、インナー・サークルの人たちとも必要に応じて連携しながら、デフレ脱却を図り、どうやら10%まで既定路線化してしまっている消費税増税の日本経済への悪影響をキャンセルする方策をいくつも考え出し、その優劣も論じて、政策提言するという方向で考えましょう。

 

インナー・サークルに対し、闘志を剥き出しにしてもな~んにも変わりませんよ、きっと。結局は、同じ人間性を持った人同士なんですから。

 

 

 

 

 

ケモノ道造り

今晩は、経済とは無関係の趣味のお話です。

私の住む地域(某非首都圏)は、新興住宅地の中の様子はよその地域の住宅地と違いはありません。

ただ、うちの近所の場合、周囲には相当広く雑木林が広がっています。庭から狐が見えたり、住宅地の外れでキツツキが木に穴を空けたりしていることもあります。

そこで以前は2.5万分の一の地形図を買い求め、それに記載された道に沿ってハイキングを楽しんだりしていました。

 

一方、最近の私は自分で密かに「ケモノ道造り」と呼ぶアウトドア・スポーツ(?)にハマっています。

 

ハイキングをする人なら御存知の通り、林道は歩きやすいですよね。それがケモノ道となると、笹が生えていたり、蔦が邪魔したりしてなかなか歩きにくいものです。

ましてや、そのケモノ道さえ外れると、1時間で進める距離が1キロ以下なんて場所もザラです。そこで、あるツールを携え自ら道を切り開く遊びをやっております。

 

持っていくのは「パイプ柄太枝切鋏」というもので、”アンビル刃”という特殊構造の刃の採用により、軽い力で40-50mmの太枝切りができるスグレモノの太枝切鋏です。

 

このアンビル刃式の太枝切鋏を携えて、どこか空気のいい林道を進んでいくと、ケモノ道に分岐することがあります。太枝切鋏を携えた私の場合、そこで迷わずケモノ道の方へ。そして笹・蔦は言うにおよばず、40-50mmの倒木や行く手を邪魔する太枝もじゃんじゃん切って前進します。

 

すると運が良ければ、誰も知らない未知の小さな草原に出たりするんですよ、これが。

誰もしらない陽の当たる草原。いいですよ~(笑)、寝っ転がるもよし、大声で好きな歌を歌うも良し。

 

当然のことながら、そんな草原は2.5万分の一地形図には記載はありません。方位磁石も忘れず携帯し、記載がある林道や獣道あるいは地形の具合からおおよその場所を割り出して地形図に「天国ヶ原」とか好きな名前を書き込んじゃうw

3月頃暖かくなればマムシ君達も出てくるのでこんな遊びも寒い今だけなんですが、こうやって小冒険なんてやっていると、街中じゃないところに住んでてよかったな~と思ったりします。 ケモノ道造りで疲れて飲むワインが旨いんだな、これがw

ま、そういった訳でペットの散歩に出て行った筈の私がTwitter上の桂木先生への返事が10時間以上も遅れてしまったという訳でw

千吉 パイプ柄ミニ太枝切鋏 SGFL-1

千吉 パイプ柄ミニ太枝切鋏 SGFL-1